船橋で初めて新規就農、市の北端で無農薬・有機農業に取り組む山田農場さん。
その一年を追うシリーズ「山田農場の一年」。
八月は「有機農業講座」にお邪魔しました。

年16回。毎回10人強の方が集まります。
中には3年も続けている人がいたり、リピーターの多い講座。

興味深いのは参加者には家庭菜園をやっていない方もいること。
ただ畑で作業をするのが楽しい、山田さんの話を聴くのが面白い。
そんな人も多いみたいです。

農場主の山田さんにこの講座を始めた理由を訊いてみました。
なぜ有機農業講座をやろうと思ったのか?

一つは家庭菜園レベルで広がる「誤った有機栽培」に対して正しい知識を持ってほしいから。
無農薬だからと安心しながら、誤った知識で作られた野菜は「より危険」なこともあるそう。

もう一つは、講座をキッカケに有機農業を始める人が出てきてほしいから。
有機農業への第一歩となる場所にしたい、と。

山田さんの言葉の端々には「使命感」があると感じる。
「僕はこれをやるんだ」という強い使命感。

とにもかくにも。
講座で一体どんなことをやるのか?
見てみたいと思います。

* * *

タイトル
 
体が干からびそうな猛暑。
先月あったトウモロコシはなくなり、地域の人たちが植えた大豆がスクスク育っている。

山田農場の一年・八月‐1

六月に田んぼに放たれた合鴨のヒナたち。
畑に戻ってきていて、2ヶ月でこんなに大きくなった。

山田農場の一年・八月‐9

好物のウリに群がるところ。
大きくなっても可愛い。

山田農場の一年・八月-2

そうこうしている間に有機農業講座がスタート。
自分と同世代の親子から、(恐らく)既に定年を迎えられている方まで年齢層は幅広い。

山田農場の一年・八月‐10

一生懸命にメモを取りながら話を聴く皆さん。
 山田農場の一年・八月‐6

まずは人参の種まき。

山田農場の一年・八月‐4

一つ一つ、手で。

山田農場の一年・八月‐5

お子さんもチャレンジ。

山田農場の一年・八月‐8

小さな白い粒が人参の種。

山田農場の一年・八月‐7

山田教官。

山田農場の一年・八月‐11

次はズッキーニ。
野菜それぞれで植え方も管理の仕方も全然違う。

無農薬・有機と聞くと「昔ながらの知恵」のイメージ。
しかし実際には、積み重ねられた研究と科学によるものなのだ。

山田農場の一年・八月‐12

余りに暑いのでハウスの中で作業。
ソーラー発電の扇風機に助けられる。

山田農場の一年・八月‐14

トレイと格子状の紙の枠を使って植えるやり方。

山田農場の一年・八月‐13

ジャガイモの選別。

山田農場の一年・八月‐17

最後はトラクターの使い方。
クラッチとかレバーとか、沢山ついてる。

山田農場の一年・八月‐18

作業の後はスイカのごちそう。
もちろん、農場で採れたもの。
ふう、暑かった。

...

参加者はもちろん学びに来ているのだけれど、
それ以上にこの講座を毎回楽しみにしているのだと感じた。

講座だけではなく、もっと別の形での農業体験も増やしたいと山田さんは話す。
もっと多くの人に有機農業を知ってもらえるように。
考える第一歩は、知ること・触れることなのだと思う。