船橋の北端で無農薬・有機農業に取組む山田農場さん。
その一年を追う当シリーズ「山田農場の一年」。
11月のテーマは畑の「たくあん」作り。

たくあんとは、アレです。
大根で作った、ぽりぽり食べるお漬物。

冬は作れる野菜の種類が少ないこともあり。
配達セットに「たくあん」が入るとか。

手づくりのたくあん、召し上がったことの無い方がいらっしゃるかもしれません。
市販のもの、僕も美味しいと思います。

ウチの祖母は、たくあんを自分で作っていました。
しょっぱくて、甘くない。
子供の頃は好きじゃなかった。
でもそれが自然の味なんだな、と分かるようになったのは最近のこと。

そんな素材の味そのままの「たくあん」。
昔ながらの素朴な味を、山田農場さんは地域の方に届けています。

よし、ダウンジャケットを脱いで。
たくあん作りを体験してみよう。

* * *

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-2

このところ、すっかり寒くなり。
いよいよ畑も冬モードへ。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-3

初霜も11月27日に降りたそう。
これでも例年より2週間遅いとか。
この日もしっかり、畑に霜がふっていた。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-5

白菜に、

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-6

ブロッコリー。
冬野菜がすくすく育っている。

それにしても。
今日もまた、少し早く来すぎた。
農場には誰もいない。
...はずが、、、


(ガサゴソ)


山田農場の一年・十一月|たくあん作り-1

「おはよう。僕についてきて。面白いもの、見せてあげるよ。」

農場の先輩だった。
先輩、尻尾にタネがついてますけど...。
と思ったが、黙って着いていくことに。

おちゃめな先輩に見せてもらったもの。
今回はそれをクイズにします。


【山田農場・畑のクイズ】

突然ですが、クイズです。
次の写真は何でしょうか?
答えは記事の最後に記します。

■クイズ①(レベル★★)

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-16
(ヒント:ミサンガではない)

■クイズ②(レベル★★★★)

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-7
(ヒント:ロウソクではない)

両方とも畑で見られるものです。
どちらも綺麗なだなぁと撮りました。

* * *

さて、今日の本題。
たくあん作りに入ります。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-4

今、畑に植えられている大根は5種類。
その中で、細長い品種のものが沢庵用。

今日やるのは干すところまで。

1.大根を抜く
2.洗う
3.干す

以上。
とは言えなかなかの重労働。

僕も抜くのをお手伝い。
たくあん用の大根は抜きづらい。
長く根を張り、なかなか抜けない。

「ぶちっ」と葉っぱが丸ごと切れて。
「ぽきっ」と途中で折れてしまう。
山田さん、ごめんなさい。

一方で青首大根(スーパーでよく見る)はスルッと抜ける。
そのような点も考慮され、世の野菜は作られている。
たくあんを作るには手間が掛かるのだ。

“すいません、ちょっと休憩します...”

腰が痛くなってしまい、情けない。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-10

「かたっ。抜けない~」

と、スタッフの西元さんも強敵に苦戦。
ほんとに抜けないのは抜けない。


「どれどれ、私がやりましょう」

満を持して農場主、山田さんが参戦。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-8

すぽん!
すぽん!!
すぽん!!!

まるでクローバーでも摘むかのように、
するりと大根が抜けていく。

さすがは全日本・大根抜きチャンピョン(暫定)。
心なしか、後光まで射している。

とにかく、山田さんは野菜のエキスパートだ。
お話を聴くのが、自分は毎回楽しい。
(知らないことばかりだから)

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-11

全部抜けました。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-12

あとは洗って干す。
僕は大根2本を麻ひもで一つに束ねる。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-13

約100本。
なかなか壮観。
ほとんど何もしていないけど、満足気味に眺める。
これにて本日の作業は終了。

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-14

こちらは干して1週間のもの。
大体2週間~1ヶ月天日で干し、漬ける。
そうして地域の方々に、美味しいたくあんになって届く。

オール山田さんちのたくあん。
機会があれば食べてみたいな。

...

山田農場の一年・十一月|たくあん作り-15

来週は畑の合鴨さんたちを頂きます。
いのちを頂く会です。

山田さん、スタッフの西元さん。
今日もありがとうございました。


【クイズの答え】

クイズのこたえ

クイズ①:赤唐辛子の朝露
クイズ②:クモの巣。

どちらも逆光で撮ったもの。
嫌われ者の逆光ですが、写真では独特の魅力があります。

以上、盛りだくさんになりましたが。
11月の山田農場さんでした。
なお、我が家は今夜キムチを作ります。