*2日前の記事「海老川の夜桜」の続きです。

満開だった桜も
あっという間に散っていく。

毎朝走る海老川ジョギングロード。
道の両端に花びらがいっぱい積もり、
レッドカーペットでも走っているような
ぜいたくな気分になる。

風が吹けば桜吹雪が起こり、
前は見づらいがこれがまた楽しい。
この時期は最高のコースだと思う。

ただ、カラスが怖い。
お花見の残飯に大勢でタカる。
時に目の前を高速で横切っていったり、
とにかく走りながら恐怖である。

そんな天国と地獄を行き来しながら、
道端に桜の枝が落ちているのを発見。
きれいに花がついていて、小さな葉もかわいい。

左手に握りしめ、家まで戻る。
花が散らないように、気を付けて走った。
聖火ランナーみたいだなと笑えた。

* * *

ごく身近なところに、体調が悪く
なかなか外に出られない人がいる。

窓の外から近所の桜を眺めては、
「ああ、もうすぐ満開だねえ」とか
「今週末には散っちゃうねえ」なんて
いつもつぶやいている。

だから桜の枝を持って帰れば、
家でも少しだけお花見気分に浸れるかなと。

実家の庭から大量に切ってきてもいいが、
それも風情がない。
「拾った枝」なのがいいのだ。

桜の一輪挿し

一輪挿しにして、差し上げた。
花の生け方は全然分からないけれど、
ほら、なんとなく雰囲気あるでしょ。

色鉛筆

背景は、仕事場の色鉛筆です。


(おわり)