学校は夏休みに入りました。
朝のスクールガードもこの時期はお休みです。
子どもたちの見送りがモーニングルーティンになっており、少し寂しくあります。

同時に、この時期にやってくるのが読書感想文の先生の役目です。
夏休みのボランティアとして始めて、今年で13年目になります。

1年目の教室に来てくれた6年生は、もう25歳。
僕も27から40に。歳とるわけです。

現在は、船橋市三咲公民館での全2回の教室をお引き受けしています。
今日7月22日がその第1回目でした。

読書感想文教室2023_1

来るたびに、「ああ、また1年が過ぎたんだなあ」と思います。



感想文が自由課題になって本当に良かった


僕はもともと感想文否定派です。
無理に本の感想など求めるものではないし、大人がそこに優劣を付けていいはずがない。
という意見です。

好きなものを好きなように読むから本は楽しい。
自分の弟のように、祖父に泣きながら本を音読させられ、本嫌いになった子どももいます(少なくとも当時はそうだった)。なお、祖父は元教師です。

一昔前までは全員書くことも多かった感想文ですが、最近は数種類から選べば良いことになっているようです。心からほっとしています。できれば感想文以外の作文がおすすめです。

とは言っても毎年一定数、感想文を書く子はいます。
誰が得するかを考えれば、しばらくこの宿題はなくなりそうにありません。

感想文にチャレンジする子がいる限り、また三咲公民館がある限り、自分も感想文教室でお手伝いしようと決めています。



感想文教室で話す3つの大事なこと


  1. 友達や家族に手紙を書くような気持ちで
  2. かっこよく、ではなく「わかりやすく」
  3. 丁寧に読み直す 

上記3点が、13年を経て最終的に残った読書感想文のエッセンスです。
とてもシンプルであり、どんな作文・文章にも通じます。

簡単でありながら、奥深くもあります。
仕事でメールを送るとき、できていますか?

この3点を軸にして、感想文の設計図を作ります。
そこから下書きに進むところまでが教室でやることです。
後は親御さんに手助けをバトンタッチします。



三咲公民館での教室の様子


読書感想文教室2023_3

定員は12名。
一緒に内容を考えていくなら、このくらいの人数がMAXです。

有り難いことに毎年募集枠を超える応募が来ており、抽選になっています。
当たらなかった子に申し訳なく思います。

読書感想文教室2023_4

年々、ホワイトボードも簡素になっていきます。
一方的にしゃべり続けても部屋にアクビが増えるだけなので、なるべく作業をしながら考えられるように工夫しました。

初年度から使い続けている資料も、今年は全面改訂を行いました。
時代に合わせてやり方も変えないといけません。

読書感想文教室2023_2

この男の子は、去年も来てくれました。
いつも本のチョイスが良くて感心します。
ちょうど僕も、なぜカラスが真夏はゴミを漁らないのか気になっていました。

あとは、「なぜ?」とその都度自分に問う姿勢も意識してもらいます。
自らに問うことは、別の視点を持つことです。
自問自答ができれば、文章はつながります。
3年生には少し難しかったかもれません。

* * *

と、つい色々書いてしまうわけですが……
小学生の皆さん。
感想文はお気楽に。そして宿題はお早めに。
早く終わらせて、たくさん遊んでくださいね。

(おわり)