読書感想文は難しい宿題だと思う。
小学生にとってはもちろん、
大人にだって難しいのではないか。

・本の内容を踏まえながら
・自分の意見、考えを
・時に自身の体験を交えて
・論理的に展開していく

というのが感想文の大まかなところ。
こうして見ると「ひょえー」だ。
感じたことを書けと言われても。

僕が直近で読んだ本は
池波正太郎氏の『忍者 丹波大介』だけれど、
これで2,000字の感想を書くとなれば頭を抱える。

中には書くのが得意な子もいて、
そのような子は難なく書き上げる。

当読書感想文教室はそうではなく、
基本的に苦手な子を対象にした教室である。

「子どもたちの感想文に対する苦手意識を和らげたい」
と、夏休みの読書教室を始めたのが7年前。
初年度に教えた子はもう、高校生になっている。

どうせやらなきゃいけないのならば、
宿題も楽しくやりたいよねと。

何だかんだで続いてきて、
今年も5回の教室を担当させていただいた。
有難く、子どもたちと作文に取り組んだ。

* * *

子どもたちと作文に取り組むに当たり、
大切にしていることがいくつかある。

①書くことの意味を考ること
②自分の言葉を大切にすること
③文章の組み立てを考えること


大きく言えばこの3つだ。

技術ではなく、文章と向き合う姿勢について
少し何か感じてもらえればと思っている。
学校とは別のことをしないと意味がない。

基本の文法はもちろんあるけれど、
大人にとっての「上手」な作文と、
子どもにとっての「自分の言葉」は違う。
だいぶ違う場合もある。
6年間の教室を通じて、たびたび感じてきた。

「なるほど、そういう書き方もあるのか」
子どもたちに教えられる時も少なくない。

一緒に作文と向き合いながら、
嫌々ではなく前向きな気持ちで
感想文と言う厄介な課題をクリアしていければ。

という感じで全5回。
一回一回を、楽しく過ごさせていただいた。

力不足の部分もあり、
これは来年以降の課題としたい。
次は、より子どもたちの役に立つ教室にしたい。

* * *

遠くは東京都の北区で。
あとは船橋近隣でご用命をいただき、
僭越ながら講師を務めた。
写真を撮っていただいたので、何枚か載せます。

※写真提供
東京都北区中央公園文化センターさん
・市川市せかんどほーむさん

読書感想文教室_東京都北区中央公園文化センター③

北区の中央公園文化センターは、
白い洋館のような建物で素敵だった。

読書感想文教室_東京都北区中央公園文化センター①

みんな真剣に取り組んでくれた。

読書感想文教室_東京都北区中央公園文化センター②

時間の許す限り1対1で話を聞き、
子どもが自分の考えを整理するお手伝いを。

読書感想文教室_東京都北区中央公園文化センター④

これは添削の日。

読書感想文教室_東京都北区中央公園文化センター⑤

こうして見ると少しだけ先生っぽい。

読書感想文教室_市川せかんどほーむ

今日(最終日)の、せかんどほーむさんでの教室。
昨年も参加してくれた子がまた来てくれた。
ありがとうね。

* * *

少しでも役に立てたならば良いなと思う。
来年もお声掛けがあれば、喜んでお引き受けしたい。

関わってくださった皆さま。
毎年ありがとうございます。