実家で「僕の靴下どっかにないかな?」と探していて。
たまたま面白いものを2階で見つけた。
(その時は靴下に大きな穴が空いていて困っていた)
それが、ホコリまみれのケースに入っていたこのカメラ。
実家にトータル20年くらい住んでいたけれど、今まで一度も気づかなかった。
Canon[キャノン] AF35ML。
昔のコンパクトカメラ。
もちろんフィルム式。
素朴な外観が可愛らしい。
母に訊く。
“貰って良い?たぶん壊れてるけど。"
「好きにしなよ。アタシが買ったもんじゃないし。」
(うわー、絶対興味ないんだな。)
許可を得て、家に持ち帰りじっくり見てみた。
* * *
ネットで調べる。
通称はキャノンの「オートボーイ・スーパー」。
昭和な響きが良いと思った。
何でもスーパー、みたいな。
オモチャみたいな見た目だが、
当時の価格で52,800円。
なかなかいいお値段。
商品の発売は1983年。
僕の生まれが1982年。
父が自分の誕生に合わせて買ったものと推察される。
(27歳の父がこのカメラを、と思うと、32歳の自分には何故か微笑ましい。)
しかし、父も母も写真はほとんど撮らなかった。
実家に残っている写真の99%は祖父が撮ったものだ。
本と言いカメラと言い、趣味に関しては僕は祖父似なのかもしれない。
全く使われなかったであろうこのカメラ。
動くのかな?触ってみた。
ポップアップ式のフラッシュ。
「カシャン!」としっかりした音とともに立ち上がる。
(何でもいちいち音がデカい)
上部にあるのは潔くシャッターボタンのみ。
窓にあるフィルムの位置は「S」(スタート)を刻む。
30年前からこの位置のままだと思われる。
背面。
いわゆるモニターは黒く滲んでいて、役に立ちそうにない。
レンズは決して侮れない。
40mm/F1.9(固定)の単焦点レンズ。
もし使えれば、スナップにちょうどいい感じ。
ISO感度はレンズ上のダイヤルでグリグリっと調整。
中を開けてみる。
フィルムは入っていない。
電池は今どき珍しい単3。
まさか動くまい...と思いながら一応電池を入れてみる。
「ピ、ピーッ...」
反応した。
すごい、動くんだ。
シャッターを切ると「ギュイーッ!」と勢いよく音がした。
あわわわ...
これはフィルムを入れれば使えるかもしれない。
* * *
というわけで。
今週末はこのカメラを持ってカメラ屋さんへ行きます。
果たして撮れるのか?
どんな画になるのか?
ちょっと楽しみ。
無事に撮れたら、このブログにまた載せます。
(スキャナが欲しいです)
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