中学3年生に受験勉強を教えている。
9月から初めて週一回、もうすぐ二ヶ月が経つ。

教えるのは5教科。
国英社あたりは問題ない。
特に国語は昔から好きだったし、「国語だけは一番になる」を常に目標にしていた。
英語は中学校の教材を編集していたのだから出来ない方がマズい。

しかし数学と理科はボロボロ忘れている。 
生徒さんと一緒に解きながら、思い出していく。
正解に至るプロセスを二人で探す。
これがなかなか楽しい作業。 
やるなら「楽しい」と言ってもらえる時間にしたい。

おいおい、そんなんで大丈夫?
思われるかもしれない。

責任の重さは承知。
生徒さん-未来明るい一人の青年の将来に携わることだ。

だから僕も一生懸命に予習する。
どうすれば分かりやすく説明できるか試行錯誤する。
問題集を本屋で買ってきて解きもする。
こちらも必死である。

作図
(数学の作図/コンパスを使ったのは十七年ぶり)

塾は近所に沢山ある。
専門の家庭教師だっている。
それでもわざわざ自分に声を掛けてくださった親御さんの期待に応えたい。
生徒さんの目標を達成させたあげたい。
もちろんやるのは生徒さん自身なのだけれども。

保険屋が仕事なのに何してんの?
それも一理あるし、ごもっとも。
でも「目の前の人の役に立つ(ニーズに応える)」というのが仕事の原点でもある。
今自分にできることならばやりたい。
考えて行えばそれは何であっても経験になるわけだし。

さておき受験本番は来年2月。
残りはわずか4か月。

一緒に合格を喜べるように。 
僕も頑張らなければいけない。