バタバタな一日だった。
夕飯を作るのも面倒な疲労っぷり。 

そんな時ふと思う。
そうだ、魚屋へ行こう。

夕暮れ時の芝山団地商店街

のんびり人が行き交う通りに揺れる大漁旗。
芝山団地商店街の魚屋、魚鈴さんへ。 

お店に入るなり尋ねる。
今日は〆鯖、ありますか?

「ありますよぅ。」

魚鈴の細川さんが答える。
(僕は心の中でだけ「ヒロくん」と呼んでいる)

今日のお目当ては自家製〆鯖。
先日書いた寿司ではない。 

〆鯖も大好物。
酸っぱいもの全般が好きだが、〆鯖はその上位に位置する。
居酒屋でもメニューにあれば十回に一回は頼む。

ここの〆鯖は旨い。
安くていっぱい入っていて、おいしい。
きつめに締めてあるのが好み。

訊いてみると、二度締めしていることがポイントだそう。
けれども自分にはどういうことか理解しきれない。
まあ、美味しければOK。

「最近、鯖が良くなってきましてね。」

細川さんは話す。
シロウトは冬にかけて魚は良くなると思ってしまう。

しかし違う。
夏はゴマ鯖、冬は真鯖が美味しくなるそうだ。
こんなプチ情報が有難い。

目的の〆鯖を無事にゲットし、家に帰った。
わりとルンルンで。

* * *

魚鈴の〆鯖①

こちらが魚鈴さんの〆鯖。
ぴかぴかに光る身がまぶしい。

このボリュームで500円。
生協もびっくりの価格設定。
定番の380円パックはこれよりは小さいが、十分な量。
 
毎度ながら皿に移す。
いつもの刺身皿では間に合わず、大きめの皿で。

魚鈴の〆鯖②
 
いただきます。

魚鈴の〆鯖③

この身の厚さ。



絶妙な締め加減。
ひょいひょい箸が進む。 

一人では食べきれない。
3分の1は残し、今朝の朝食に。

はー…おいしい。
地味な幸せ。
さいの目状に刻んで酢飯に混ぜこむのも良いかもしれない。

* * *

商店街は基本的に近所の人が買い物をして帰る場所だと思う。
それでもココの〆鯖は、ちょっと車を走らせる価値がある。

うん。
旨かった。

ウチは肉料理が多いけれど、もっと魚も使おう。 
酒と一緒に〆鯖をつつきながら、そう考えた。

◆魚鈴

・住所 船橋市芝山3-10-2
・営業 10:00~19:00/月曜休
・駐車場あり(商店街共通)