船橋には市の花が二つある。
ヒマワリとカザグルマ。

カザグルマという花は耳慣れない。
見たこともない。 

カザグルマは「絶滅危惧」の指定を受けている。
(正確には「準」絶滅危惧種)
つまり、絶滅の恐れがある非常に貴重な花ということ。
それを保護し、大切にしようと市の花に指定されたとか。 

市の指定うんぬん以上に、そんなに貴重な花が身近に咲いていることの方が気になる。
花は5月上旬~中旬、ほんの短い間だけ咲く。
見るなら今だと、またアンデルセン公園へ向かった。

※撮影は2014年5月10日

* * *

とりあえず今日は目的をカザグルマ一本に絞る。 
年間パスポートがあるからこそできる贅沢な作戦。

風車(ふうしゃ)のそば。
メルヘンの丘のふもとでカザグルマを発見。
さり気なさ過ぎて、立て看板が無ければ見逃してしまいそう。

カザグルマの花20140509①

初カザグルマ。

花好きの方なら感じられると思う。
クレマチスにそっくり。 

クレマチス

上の写真はクレマチス。
似ている。

それもそのはず。
カザグルマはクレマチスの原種。
クレマチスの一種であり、母種。
(以上ネット調べ)
カザグルマはオリジナルゆえに数も少なく、無くなってしまったらおしまい。
だから特に大切に守られている。
アンデルセン公園内のカザグルマは、自生していたものを挿し木で増やしたとのこと。

 
カザグルマ(つぼみ)

つぼみ発見。

カザグルマ20140510⑤

開きはじめ。

カザグルマ20140510④

開ききったところ。 
確かに風車(かざぐるま)のように見えなくもない。 

カザグルマの花20140510③
 
キリギリスの子ども発見。
虫は苦手だが小さければ可愛らしい。

カザグルマ(クレマチス全般?)はよく虫に喰われる様子。
ボロボロになってしまった花も多かった。
その中で比較的綺麗なものを選んで撮った。

カザグルマの花20140510②

個人的には開ききる直前の、このくらいが一番好きだ。

じっくり堪能。
絶滅危惧種、カザグルマの花。
アンデルセン公園は、ギリギリ今週末(5/18)まで見られるかというところ。 

* * * 

カザグルマだけ見て帰ろうと思った今日。
歩いているとやはり他に気になるものに出会う。 

ベニトチノキ

ベニトチノキ。
とちの実は「とち餅」の材料になるとか。

ヤマボウシ

見たかったヤマボウシ。
ハナミズキに似た花だが、サイズが小さく形状も異なる。
ピョコンと飛び出すように咲いているのが味。

ハンカチノキ

珍しい「ハンカチノキ」。
ひらひら白く揺れる部分がハンカチのように見えることで、この名前が付いた。
真ん中の丸い部分が花で、白いヒラヒラは葉の一部。
面白い形。



ありゃ。
結局、予定時間をオーバーしてしまった。
アンデルセン公園、次は6月かな。