寿司が好き。
好き過ぎて、前職のとき毎日ランチで寿司を食べていた時期もあった。
(握りではなく丼を頼んでいた) 

そんな寿司。
しょっちゅう食べに行ければ良いが、そうもいかない。
ランチならまだしも、夜はそこそこする。
スーパーの寿司や回転寿司は好きではないし。

前置きはこのくらいにして。
寿司好きの自分に嬉しいニュースが入ってきた。

近所の魚屋で握り寿司の販売がはじまった、と。
芝山団地商店街の魚鈴さん。

「魚屋の寿司」

絶対に旨い。
そう思わざるを得ない響き。

というわけで。
仕事帰りに買って行くことにした。 

* * * 

夕暮れ時の商店街。
穏やかな時間が流れる。
一番手前の魚屋、魚鈴さんへ。

この日は地ハマグリがオススメだった。
しかし、頭は完全に寿司モード。
他のものには目もくれず。

握り寿司はラスト3つ。
鉄火丼(以前からあった気がする)とちらし寿司は売り切れ。
2つ買っていこうか迷ったが、財布と相談して1つにした。

魚師の細川さん(通称ヒロくん)は不在。
お母さんに寿司の秘密を色々伺った。

家に帰り、パックを開ける。

魚鈴の握り寿司①

上にぎり、700円。
憧れの「上」寿司。
なかなかの厚切りなネタ。
ペラッペラの切身が乗っているモノとは違う。

海老の形のバラン

さらに注目。
バラン(緑色のペラペラ)が海老の形になっている。
「かわいい~」と、女子の心をワシ掴みにしかねない細やかな配慮。
商店街には女性の買い物客が多いことが緻密に計算された、完璧な戦略。

魚鈴の握り寿司②

やっぱりパックより陶器の皿で食べた方が美味しく感じられるので。
友人に頂いた皿がピッタリサイズ。

魚鈴の握り寿司③

美味しい…。

寿司を食べた時。
「ウマっ!」ではなくて、「はぁ~美味しいなぁ…」という気持ちになる。
しみじみ幸せを噛みしめる感じ。 

ヒラメ、マグロ、ぼたん海老、サーモン…
ゆっくり、一つずつ。

どうしても日本酒が欲しくなる。
料理用の日本酒(料理酒ではない)を1合だけ飲んでしまったのは内緒の話。 

家でゆっくり、寿司で晩酌。
心やすまるひととき。

半パックぶん残しておく予定だったのに、一人で全部食べてしまった。
ごちそうさまでした。

* * *

魚屋が仕入れ、さばいて作った握り寿司。
季節によって多少ネタも変わるとか。
 
コンビニ弁当を買って帰るなら、魚屋で寿司を買って帰った方がずっと良い。
使われる食材のルートも、作った人の顔も分かる安心感。

味は雰囲気込みでのものだし、寿司屋に行くのが一番おいしいとは思う。
東船橋「和光鮨」、船橋駅北口「御旦孤」。また行きたい。

それでも、家で魚屋の寿司を頂くのもなかなかの贅沢だ。
普段から味わえる、手の届く贅沢。 

魚鈴さん店内

数に限りがあるので、早めの時間帯がオススメ。
芝山団地商店街、魚鈴さんの握り寿司のご紹介でした。