カタクリの花というのは珍しい。
根が片栗粉の原料になるカタクリ。
その花を目にすることは、なかなか無い。
僕も見たことはなかった。
柏にカタクリが群生するところがあると最近聞いた。
カタクリは桜と同じ時期に咲くらしい。
ならば今しかないと、ワクワクしながら行ってきた。
* * *
東武野田線改め、アーバンパークラインで新船橋から20分。
のどかな風景を車窓から眺めつつ、最寄りの駅に到着。

柏市、逆井。
「逆井」は知っていないとなかなか読めない地名。
これで「さかさい」と読む。
カタクリ群生地については駅で案内が出ていると聞いたのだけれど…。
それらしき案内板は見つからない。
仕方なくスマートフォンのナビに頼りながらその場所を探す。

のんびり歩く。
穏やかな風景が広がる。
ひたすら住宅地を進む。
カタクリの咲く森なんてあるのか?と疑いたくなるほど住宅地。
駅から10分ほど歩いたところで。
大きなカメラを持った人が沢山集まる場所に辿り着いた。
ここなんだなとすぐに分かった。

カタクリ群生地。
二十人ほどカメラ愛好家が集まっていた。
みな柵から身を乗り出したり、屈んだり。
カタクリの花を撮ろうと一生懸命だった。
その気持は良くわかる。
自分はさらにダイナミックな撮り方をするが、人には見せられない。

“県下でも少ないカタクリ群生地”だそう。
山奥なんかに行くとあるのかな。

斜面になった野っ原一面に紫色のカタクリの花が咲いている。

絵本か童話集にでも出てきそうな風景。
ひっそり、という感じ。

つぼみ。
この状態からタコのウィンナーを焼く時のように、花びらが広がっていく。

咲いたところ。
ユリの仲間。独特の形状。
花びらが薄く、光の透ける様が美しい。

めったに見られない花。
夢中で写真を撮った。

妖精の花と言われることもあるらしい。
とても幻想的。
ファンが多いのもよく分かる。
花写真好きにはたまらない。
撮ったり眺めたりを繰り返して三十分。
自然の写真を撮るのは楽しい。
こういう時間は自分にとってすごく大事。
来年はもっと上手に撮りたいな。
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