「ボラの価値観、変わりますよ!」
そう言われて参加してみた。
またまた、料理人・齊藤摩多以(さいとうまたい)さんの料理教室へ。
会場は船橋ららぽーとの真ん前、浜町公民館。
今回のメイン食材は鯔(ボラ)という魚。
スーパーでは見かけないし、魚屋でも珍しいかもしれない。
僕は食べたことも無ければ、見たことも無かった。
一般的には「臭い」とされがちなボラ。
苔などを食べて育つらしく、水が汚れているところでは必然的に臭くなってしまう。
ボラが臭いのだとすれば、それは人間の責任なのだと思った。
今日使うのは沖の綺麗なところで採れた新鮮なボラ。
江戸時代には「鯛よりも高級」とされたその味。
色々な食べ方で堪能することができた。
* * *

ボラを丸ごと捌(さば)くところからスタート。
まずは摩多以さんのお手本。流麗な手さばき。
さばかれた魚を見て、揃って「綺麗ね~」の声があがる。
僕もお父さん(くらいの歳の先輩)とコンビでボラ捌きに挑戦。
魚を捌くことはほとんどなく、相変わらずひどい。
が、こうして包丁を持つのは楽しい。

左が摩多以さんの捌いたもの。
右が自分の作品。
いやはや。
ボラを捌き終わったら、みんなで野菜を切ったり、下ごしらえをしたり。
他の食材も地の新鮮なものばかり。
畑で朝採れた西船橋の野菜。
焼きたてのバンズ(ハンバーガー用のパン)。
ボラを使って作るのは2点。
香草パン粉焼きと、フィッシュ-バーガー。

バーガー用のボラフライは米油で揚げて。

パン粉焼きもオーブンでこんがり仕上がった。

バタバタしながらも、何とか盛り付けの段階へ。
自分たちが仕上げをしている間、摩多以さんがボラの握り寿司を作ってくださった。

この手さばき。
めちゃくちゃ格好いい!
「安藤さん、握ってみる?」
と摩多以さんがお声がけくださり、僕も寿司つくりに挑戦。
簡単そうに見えて難しい。
でも、とても良い経験になった。
お寿司ってこうして作られてるんだと分かった。
そうこうしている間に盛りつけが完了していた。
ビールで乾杯。
今日は休みで、歩いて来たから飲める。
ボラを使った料理の数々。夢中で食べる。

ボラの握り寿司。

ボラのフィッシュバーガー。
タルタルソースのレモンの酸味が最高に合う。

ボラの香草パン粉付け焼き、オリーブソース~グリル野菜を添えて。
見た目も美しい。
ボラってどんな味?
と訊かれるとなかなか難しい。
鯛にちょっと近くて、もっと野性味ある感じ…というのがうろ覚えの感想。
とにかく美味しかった。
摩多以さんの教室、色々と勉強になる。
ポッカレモンではなく生の檸檬を使おう。
電子レンジは極力使わないようにしよう、とか。
他にも野菜の茹で方だったり、油の使い方だったり。
小さな気付きがたくさんある。
とにもかくにも。
新鮮な地のものを色々な食べ方で味わい尽くす。
これだけで最高の体験。

お土産のセイゴ(スズキの子ども)は家で塩焼きに。
摩多以さん、今回もありがとうございました。
楽しかったなぁ。
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