船橋市、御滝(おたき)。
小学2年と5年の時の遠足は御滝公園。
高2の駅伝の中継地点も御滝中学校前だった。
自分の人生の重要なポイントは常に御滝の名前とともにあった(のかもしれない)。
さておき。
ちょっと気になり、御滝不動尊に初めて寄ってみた。
春の桜がとても綺麗な御滝公園のすぐ隣。
* * *

正面の門。
下に立ってみると思ったより大きい。
右から読むと「金蔵密寺」。
「密」の一文字が想像を掻き立てる。
御滝不動尊は俗称で、正式名称は金蔵寺。

曲がりくねった参道は意外と長く、奥は霞む。

参道の両脇のあちこちに赤い前掛けのお地蔵様。
一体一体顔が違う。
中には古くなって顔が無くなっているものもある。
夜に一人で歩いたら怖いかも。
4、5分ゆっくり歩くと、開けた場所に出た。

御滝不動尊の池。
木々に囲まれ、社が立ち。
神秘的な雰囲気すらある。
風光明媚という言葉、こういう時に使うんだろうな。
紅葉がとても映えそうな風景で、秋にまた来ることを決めた。
さらに進むと境内がある。
そこでこんな看板を見つけた。

水行場(すいぎょうば)。
水行と言えば、白装束で大きな滝に打たれる(イメージの)修行。
この地にそんな場所があるとは全くの想定外。
奥へ進んでみる。

薄暗い階段を下へ。

一番奥には獅子の頭らしき石像を発見(龍にも見える)。
口からは水が流れ、高さ2mほどの滝が形作られている。
この水もまた、海老川の源流とされる。
ふと閃いた。
この滝…「御滝」の名前の由来では?
間違いない。疑う余地もない。
また一つ、スッキリした。
ちなみにこの滝。
あるお坊さんが夢で「ここを掘るとお不動様の像が出てくる」とお告げを受けて、掘ってみたら水がわいた-という言い伝えがあるそう。

ゴール地点の本殿。
20分の旅もここでおしまい。
お参りを済ませて外に出てみると。
はじめにくぐった門がすぐそばにあることに気づく。
くねくねと歩いて来たみたいだ。
なんとなく、狐につままれたような気分になった。
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