魚は魚屋で買うことにしている。
スーパーも悪くないが、魚屋の方が絶対に美味しい。
この日も仕事帰りに芝山団地商店街の「魚鈴」さんへ。
* * *
一週間ぶりに来た商店街。
何やら少し雰囲気が違う。

あちこちに手作りの灯籠が飾られている。
デートにもピッタリのムーディな雰囲気。
どれも個性的な絵は近くの栄光幼稚園の子どもたちが描いたもの。
(僕もこの幼稚園の出身)
灯籠は12月22日まで展示中。
…
さてさて、魚屋へ。

相変わらず店先の焼き物の誘惑が半端ない。
イカ焼き旨そう…。
テーブルと椅子もあるし、これでお酒が売ってたらイチコロ。
海鮮の美味しい季節。
写真を撮りながら、 魚鈴さんの冬グルメを目で楽しむことにした。

目の透き通った鯵。

大粒のホタテ。バター焼きにして食べたい。

牡蠣。蓋付きのものを見たのは初めて。
殻にはびっしり小さな生き物(?)が化石のようにくっついている。
子どもが見たら喜びそう。

冬の味覚の王様、毛ガニも。
そこそこいい値段はするものの、 友人や親戚が集まる今の時期にもってこい。
お。切り身コーナーでこんなものを見つけた。

超辛口紅鮭。
ただの辛口ではなく、「超」辛口。
日本酒のラベルくらいでしか「超辛口」というフレーズは見たことがない。
おちゃめだと思う。
気になって魚鈴の細川さんに訊いてみた。
“超辛口って、そんなに辛いんですか?”
「めちゃくちゃ辛いっすよ。(塩辛くて)食べれないっす。」
(売ってるのに食べられないなんて…)
「食べるとすればお茶漬けですかねえ。」
なるほど。
アメリカ産とロシア産から選べる豊富なラインナップも超辛口の魅力。
お求めやすいアメリカ産を買って帰ることに。
魚の美味しい食べ方やさばき方まで聞けるのが魚屋の魅力。
スーパーではこうはいかない。
今晩のメニューに迷ったら魚屋に行くのも一つの手かもしれない。
…
買い物を済ませてブラブラしていると、
「安藤さん、お茶飲んでく?」
お茶屋さんが声をかけてくださった。
お父さんが淹れたなお茶をいただきながら、一日が終わったと思った。
お茶は、まぁるい味がした。
* * *
翌日の朝。
超辛口塩鮭を早速お茶漬けに。
フツーの塩鮭と同じように、グリルで焼くと…

普段は青い火が物凄いことに。
これでも中火。
恐るべし、超辛口パワー。

少し焦げつつ、焼き上がり。
この表面に噴き出した塩の量。
そりゃ超辛いだろうなと。

お茶漬け海苔の常備がなく、だし茶漬けに。
鮭を一口。
…辛い。
これは辛い。
減塩流行りの今の御時世で敢えてこの味。
保存技術が現在ほど発達していなかった時代はみんな塩辛かったと聞く。
超塩辛は昔ながらの味なのだと思う。
商店街に行く。
何か面白い話や面白いものに出会える。
超塩辛紅鮭もその一つ。
やっぱり魚は魚屋で。
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コメント
コメント一覧 (2)
そう!!!!そうですそうです!!こういうのこういうの!!!
こ
ういうのは貴ブログらしい素晴らしい記事ですよ!
また、この写真のセンス!まぶしいですよねえ!
すごく美意識の高い記事です。
ただ、一点苦言を。
焼き鮭うまそうで腹減りました。笑
どうしてくれるんです?笑
ありがとうございます!
魚鈴さん、ホントに面白い話題がてんこ盛りの魚屋ですね。
また今日も寄って帰ります(^^)
ぜひぜひmanabukumaさんも超辛口を!