「東京で千葉の魅力をPRするイベントを企画している」
そう仰る企業の社員さんのお話を伺った。
東京にある会社。
実現すればかなり大きなハコでの開催になる。
とても綺麗で近代的な東京の会場で。
詳細は伏せるが、 ざっくり以下の通り。
・東京に住む人に千葉の魅力を伝えたい
・千葉の「食」を中心とした生産品のPR
・イベントの期間は一ヶ月(けっこう長い)
・生産者や作り手と一緒につくる企画にしたい
・ただの物産展にしたくない
上記は大枠の大枠。
企画として練りあげるのはこれからが大変だと思う。
しかし規模を持った会社だからできること。
実現して欲しい。
もう少し突っ込んだ話をしながら、
「千葉の魅力って何だろう」と改めて考えてみた。

まず。
先方にも断ったが、「千葉」というくくりは自分には余りに大きすぎる。
too much
分からないことだらけ。
脱線。
だからやはり、船橋の話になる。
それでも知らないことが山ほどある。
船橋の魅力―
具体的に表現するのは難しい。
「ここです!」…そんな簡単に言えない。
自分にとっては感覚的なもの。
ほっとできたり、心から楽しいと思えること。
好奇心がむくむく湧いてくる面白いもの。
日常にある様々な場面だって魅力だ。
例えば。
朝走っているときに公園に水を飲みに寄る。
おじいちゃんが「一緒にラジオ体操いかがですか?」と声をかけてくれる。
ケーキ屋の前を通る。
コックさんが掃きそうじをしている。
店の中から甘く香ばしい香りが漂ってくる。
仕事から帰り、家のそばの駐車場に車を停める。
近所の奥さんが「いつも挨拶できて偉いわね」とお菓子をくれる。
そういう何気ない場面が好きだ。
人を感じる瞬間。
住んでいてよかったと思えるし、
ここに住んでいるんだと実感する。
同じ状況を目にして、それを「いいな」と思えるかどうか。
大切にしている。
だからやはり、魅力とは自分にとって感覚的なものだ。
住んでいるからこそ感じられるもの。
周りに目立つコンテンツは沢山ある。
色々な分野の方が、工夫を凝らして発信している。
チームを組んだり、業種を超えてタイアップしたり。
あとは見せ方。
ただ、目立つものだけが魅力の全てではないというのが自分の考え。
ましてや有名どころの情報誌に載っているものだけでもない。
と、伝えた。
冒頭の社員さんの期待に応えられる話はできなかったと思う。
一つの地域の「魅力」を形にすることは難しい。
(それがその方のお仕事なのだが)
「住んでいるから分かること」と閉鎖的に考えていては企画にならない。
もうちょっと詰めてみよう。千葉の魅力。
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