柚子胡椒が好きだ。
刺身。おでん。何にでもつけて食べる。

友人が柚子胡椒を手づくりしていると聞いて。
自分も作ってみようと。

まずは材料集め。
必要なものは3つだけ。
柚子、青唐辛子、塩。

実家の柚子の木

柚子は実家の庭に山ほどなっている。
あっさりゲット。 
ただ、採るときのトゲが痛い。 

苦労したのは青唐辛子さがし。 
八百屋、イオン、東武、生協…
どこにも売っていない。
甘長唐辛子で代用しようかとすら思った。 

祈るような気持ちで一軒一軒つぶしていく。
やっと見つけた。
ありがとう、船橋のイトーヨーカドー。 
青唐辛子はヨーカドー。 

材料

材料は揃った。
柚子は青いものが一般的らしいが、黄色くなっていても大丈夫だそう。
早朝からせっせと作り始めた。
家中に柚子の香りが漂っていく。


①材料


・柚子 3個
・青唐辛子 約60グラム
・塩 小さじ1


②柚子の処理 

使うのは皮だけ。
白い薄皮が入ると味に雑味がでるそう。
表面の黄色い(青い)部分だけを包丁で削いでいく。

表面をおろし金ですりおろしてもOKとのこと。
ただ、自分にとっては逆にそれが面倒。
気長に包丁で。

皮が剥けたら、みじん切りに。

柚子をみじん切りにする


③青唐辛子の処理
 

青唐辛子はタテ半分に切って、中のタネを丁寧に取り除く。

青唐辛子のタネをとる①

タネが入ってはダメ。
スプーンで一つ一つ、地道に。

ここで素朴な疑問。
青唐辛子って本当に辛いのだろうか。
シシトウに毛が生えた程度じゃないのか。

生の青唐辛子を一つパクリ。
あれ、甘い? 
…いやいや…めちゃくちゃ辛い。
辛さ後から追いかけてくる。
いくら水を飲んでも口のヒリヒリが消えない。

結論。
青唐辛子はやっぱり辛い。

青唐辛子のタネをとる②

下ごしらえ完了。


④混ぜる 

柚子と青唐辛子の処理が終わったら、
後は塩といっしょに混ぜるだけ。

ここは文明の利器で一気に-

ミキサーにかけてみる

が、うまくいかない。
量が少ないからか、ミキサーが回らない。

諦めてすり鉢で地道につぶすことにした。
やっぱり昔ながらの作り方が一番みたいだ。

すり鉢でペーストに

擦ると言うより叩いて潰す。
左手と右手を交代させながらひたすら叩く。

なかなか変化が見られない。
本当にペーストになるんだろうか…。
少し不安になりながらも、無心で叩き続ける。

30分ほど経った。
なんとかペースト状に。


⑤仕上げ

見た目にも色合い的にも良さそうだなと思い、
みじん切りの柚子をペーストに少し加える。 
柚子の絞り汁(1コの半分)を入れて混ぜる。

完成!

できあがり。
潰れきれていない青唐辛子が手づくり風。

思ったよりも少ない。
でも保存料が入っていないことを考えれば、日持ち的にもこのくらいで丁度いい。

鮮やかな黄緑色。
着色料や薬品を使わないとこうなるんだ。
 
うんうん。
妙に満足した。


⑥試食 

手近なもので味をみてみる。 
刺身、無いなぁ。

冷奴にのせてみた

とりあえず冷奴で。
他のものはかけず、自家製ゆず胡椒のみ。 



美味しい。
市販のものと全然違う。
生の味。柚子と青唐辛子の味、そのまんま。 
化学調味料が入っていないから、素材そのものの味がする。

「生」柚子胡椒。

そんな感じ。 

* * * 

既成品を買っても100円そこそこ。
売っているものだって十分旨い。

それでも手づくりは余計なものが入っていないから安心。
何より自分で作れば愛着が湧く。

柚子の季節。
ひと手間かけて柚子胡椒を作ってみるのも楽しい。