少し前の話だけれど。
9月19日に中秋の名月を満月で迎えた。

今年は気合を入れて月の写真を撮ってみようと思った。

プロが使うような立派なカメラ・いいレンズがあればベスト。
でも手持ちの小さなカメラでも何とか「月らしい」写真が撮れないかなと、
色々調べながらチャレンジした。

olympus pen e-pm2

僕が使っているカメラはいつもこれ。

プロに笑われてしまうような写真でもいい。
月の写真をちゃんと撮りたい。

* * *
 
※あまりカメラにご興味が無い方は前半を読み飛ばしてください。

携帯で月を撮ればこうなる。

携帯で撮ったもの

残念な感じ…

一眼のAUTOでも同じ。
月の光は太陽の光。明るすぎるのだ。 

マニュアルで撮る必要がある。
完全マニュアル撮影は夏の花火以来。 

さあ、撮ろう。


①準備
 

まずは用意するもの。

・カメラ(一眼/ミラーレスOK)
・レンズ(望遠)
・三脚(必須)
・あればリモコン(レリーズ)

僕はカメラとセットで付いてきた200㎜のレンズを使用。


②カメラの設定 

・絞り                 F6~F8くらい
・ISO感度          100~200
・シャッター速度 1/100~1/500くらい 
・ホワイトバランス 太陽光(晴天)モード
・画質        大きく画質のよい設定で(L/F)


【シャッター速度の読み方】

自分はシャッター速度の読み方が分からなかった。

1''     → シャッターを1秒開く
100    → シャッターを1/100(百分の1秒)開く

❜(アポストロフィ)が付いていれば、それはそのまま秒数。
整数で表記されていれば、◯◯分の1秒ということ。

シャッター速度で写真の明るさが変わる。

シャッター速度を遅くする=シャッターを開いている時間が長い=光がたくさん入り明るくなる
シャッター速度を速くする=シャッターを開いている時間が短い=光の入る量が減り暗くなる


③撮影 

三脚を立てて、カメラが動かないように。

そしてピント合わせ。
とにかくピント合わせが命。

月だけ狙う場合、月をド真ん中に持ってくるとやりやすい。
ズームして、できるだけ月が大きく映るようにする。
(ズームすると画質が落ちるが、今回は大きさ優先。)

はじめに覗くと月はボヤーッとしているはず。

フォーカスリング

レンズに付いている「フォーカスリング」(上図)を少しずつ回し、ピントを合わせる。
どこかで月の表面が綺麗に映るポイントがある。

あとはひたすら撮影。
シャッターを指で押すとき微妙にブレるので、リモコンかタイマーを使う。
僕は2秒タイマーを使用。

絞り値とISO感度は固定で、シャッター速度で調整していく。
シャッター速度1/100秒くらいから撮ってみる。
明るく写りすぎる(白く光る)ときはシャッター速度を速くする。
暗いと思ったらシャッター速度を遅くする。

で、撮ったのがこちら。

元の写真
(f/8 ISO200 1/500秒)

まだ小さいけれど、月の表面の様子が分かる。 
④のトリミングへ。


④トリミング

手持ちのレンズではそのままで画面いっぱいの月は撮れない。
月を中心にトリミングする。 

中秋の名月2013

そうするとこうなる。
元の写真の一部をびよ~んと引き伸ばすから画質は落ちる。
でも、自分のカメラにしては良いほうだと思う。

本当はもっとクレーターまでよく見えるものが撮りたい。
 そればかりは仕方ない。腕とカメラの限界。


⑤その後 

中秋の名月だけというのもミーハーかなと、その後も少し撮ってみた。

三日後
 
満月から3日後。
少し欠けている。

5日月?

満月から10日後。
三日月よりちょっと太いくらい。
影の雰囲気があって、上の2枚よりこっちのほうが好き。
静かなのに、どこか音がしてきそうな感じ。

月見そば
 
これは月見蕎麦。
満月を見ていたら食べたくなって作った。


月の写真。
肉眼では見られない月の表情を写真に収める楽しさ。 

秋冬は夜空が綺麗。
次は星空を撮りたい。
できれば山の上など星がたくさん見える場所がいい。