強烈な台風が走り抜けていった。

一日家にこもっているのも何だなと、
昨日は中学の後輩の家に遊びに行った。

中学生のときと同じく、「あんせん(安藤先輩の略)」と僕を呼ぶ後輩。
酒が強い。
昼からぐいぐい日本酒を飲むことになった。


夕方になり、雨風が止んだ。
夕焼けを見に行くことにした。 

台風の後はとびきり夕焼けが美しい。
できれば台風なんて来てほしくないが、 その後の空はいつも楽しみ。

カメラを提げ、フラフラと外へ。

船橋東高校の近く。
この辺りも夕焼けの名所。

夕焼け1

団地の脇。
壮大な感じ。

近くの丘を登っていく。

夕焼け2

空が金色に染まっていた。
 
夕焼け3

さらに時間が経つと、鮮やかな茜色に。

台風のあとの空はいつも素敵だ。

* * *


満足して後輩の家に戻ろうとした。

ふと。

上の方から視線を感じた。

ハスキー5

「よう。」

とでも言いたげに。
若いハスキーが塀から身を乗り出してこちらをじっと眺めていた。

ハスキーも夕焼けを見ていた。
何か話しかけてきているように思えた。

ハスキー2

「この辺りはさ、夕焼けが綺麗なんだ。」
 
ハスキー3

「今日の空は格別だな。アンタもそう思うだろ?」 


確かに。


ハスキー1

「だよな!」

はい。

P9166655


「俺はもう眠くなってきた。またな。」

…。

嵐のあと。

思わぬロマンチストに出会った。

夕焼けを追いかけていると、色んなことがあるもんだ。