“91歳の元気なおじいちゃんがやっているコーヒー屋がある”
そんな情報をいただき、行ってきました。
船橋市中山の珈琲屋、「ストロベリー」さん。
下総中山駅前の商店街を抜け、14号に突き当たる少し手前。

かすれて読めない店の看板。
逆にそれが目印に。
創業は昭和27年。今から61年前。
きっとお店ができたときのままの看板。
戦争が終わってわずか7年でできた珈琲屋さん。
当時、かなり大きな話題になったはず。
こりゃモダンだわ、と。

こちらが店主の三輪俊三さん。
傍らに置かれた黒いベレー帽がお洒落。
知人に教えてもらって来たことを伝えると。
「僕はもう賞味期限が切れてるからね。でもこの辺のことなら何でも聞いてよ。」
さすが珈琲屋さん。
ブラックなユーモアにキレがある。
「生まれは1922年。今年で89歳になるね。」
(あれ…逆算すると91歳では?いやいや、ツッコまないでおこう。)
生まれたときからこの中山に住んでいて、
30歳(昭和27年)でお店をはじめられたそう。
1世紀近くも中山の街を見続け。
半世紀以上も同じ場所で商売を続けられている。
“中山の街は変わりましたか?“
「いや、変わらないねえ。」
店内には驚くほどゆっくりとした時間が流れる。

珈琲豆専門店。
ほぼ全てが「ミックス」。
近隣の飲食店を中心に卸されているそう。
珈琲以上に目を惹くのが店内に飾られた沢山の写真。
白黒だったり、色あせていたり。
相当古いものばかり。
「小学校の頃からカメラが好きでね。昔の写真ばかりだよ。」

船橋ヘルスセンター。

市川大橋。
周りには何もない。
昭和22年(1947年)だから、戦争が終わって間もない頃。

切ないロマンスを感じるものも。

昭和13年(1937年)、75年前。

大正14年(1925年)ってことは、三輪さん3歳のときの写真?
本当に貴重なものばかり。
こんなに綺麗に保存されているのもすごい。
写真のほかにもレトロな什器に興味津々。
「これは昔のレジスター。開けてあげようか。」

さすがに中はからっぽ。
今は使われていないことを確認。

アンティークショップにありそうなミル。

写真館、博物館に来たような。
タイムスリップしたような。
のんびり穏やかな時間。
ずいぶんと長居をしてしまった。
御礼を言い、席を立つ。
「こんどはコーヒー買ってってよ。」
そうしよう。
この場所で61年。
昔も今も、ここにあるお店。
まちの人も珈琲を買いに来るというよりも、三輪さんに会いに来るのだろう。
この日も白髪のオジサンが、コーヒー樽でできた椅子に腰掛け、三輪さんとの話を楽しんでいた。
「死ぬまで続けるよ。」
いつまでもここに居て欲しいなと思った。
* * *
●珈琲専門店「ストロベリー」
・住所 船橋市本中山2-19-3
・営業 10:00~19:00 ※水曜休
・電話 047-335-2338
ツイート
そんな情報をいただき、行ってきました。
船橋市中山の珈琲屋、「ストロベリー」さん。
下総中山駅前の商店街を抜け、14号に突き当たる少し手前。

かすれて読めない店の看板。
逆にそれが目印に。
創業は昭和27年。今から61年前。
きっとお店ができたときのままの看板。
戦争が終わってわずか7年でできた珈琲屋さん。
当時、かなり大きな話題になったはず。
こりゃモダンだわ、と。

こちらが店主の三輪俊三さん。
傍らに置かれた黒いベレー帽がお洒落。
知人に教えてもらって来たことを伝えると。
「僕はもう賞味期限が切れてるからね。でもこの辺のことなら何でも聞いてよ。」
さすが珈琲屋さん。
ブラックなユーモアにキレがある。
「生まれは1922年。今年で89歳になるね。」
(あれ…逆算すると91歳では?いやいや、ツッコまないでおこう。)
生まれたときからこの中山に住んでいて、
30歳(昭和27年)でお店をはじめられたそう。
1世紀近くも中山の街を見続け。
半世紀以上も同じ場所で商売を続けられている。
“中山の街は変わりましたか?“
「いや、変わらないねえ。」
店内には驚くほどゆっくりとした時間が流れる。

珈琲豆専門店。
ほぼ全てが「ミックス」。
近隣の飲食店を中心に卸されているそう。
珈琲以上に目を惹くのが店内に飾られた沢山の写真。
白黒だったり、色あせていたり。
相当古いものばかり。
「小学校の頃からカメラが好きでね。昔の写真ばかりだよ。」

船橋ヘルスセンター。

市川大橋。
周りには何もない。
昭和22年(1947年)だから、戦争が終わって間もない頃。

切ないロマンスを感じるものも。

昭和13年(1937年)、75年前。

大正14年(1925年)ってことは、三輪さん3歳のときの写真?
本当に貴重なものばかり。
こんなに綺麗に保存されているのもすごい。
写真のほかにもレトロな什器に興味津々。
「これは昔のレジスター。開けてあげようか。」

さすがに中はからっぽ。
今は使われていないことを確認。

アンティークショップにありそうなミル。

写真館、博物館に来たような。
タイムスリップしたような。
のんびり穏やかな時間。
ずいぶんと長居をしてしまった。
御礼を言い、席を立つ。
「こんどはコーヒー買ってってよ。」
そうしよう。
この場所で61年。
昔も今も、ここにあるお店。
まちの人も珈琲を買いに来るというよりも、三輪さんに会いに来るのだろう。
この日も白髪のオジサンが、コーヒー樽でできた椅子に腰掛け、三輪さんとの話を楽しんでいた。
「死ぬまで続けるよ。」
いつまでもここに居て欲しいなと思った。
* * *
●珈琲専門店「ストロベリー」
・住所 船橋市本中山2-19-3
・営業 10:00~19:00 ※水曜休
・電話 047-335-2338
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コメント
コメント一覧 (5)
お店も職場も街も、「人」ですね!人がつくり、人が支えていくのですね。
たくさんの人の人生を見守ってきたのですね。
まだまだ頑張らねば…と思いました。
おっしゃる通りだと思います。
街も歴史も人が作っていくものですね(^^)
楽しく、またいろいろと感じた時間でした♪
いつもお読み頂き、ありがとうございます☆
市川橋の写真が紹介されていましたが、小岩に住んでいた子ども時分、この橋を渡って国府台まで遊びに行ったものです。ああ、懐かしい。
ありがとうございます。
とてもゆっくりと時が流れる、不思議な雰囲気のお店でした。
市川橋、思い出の場所なのですね!
写真を見ますに、だいぶ変わったのだろうなぁと思います。
ありがとうございます。
とてもゆっくりと時が流れる、不思議な雰囲気のお店でした。
市川橋、思い出の場所なのですね!
写真を見ますに、だいぶ変わったのだろうなぁと思います。