昨日の成瀬麦彦さんに引き続き、
民間図書館NPOスタッフインタビュー第2弾。

以前に「独立と地元感」でもご紹介させて頂いた
木村圭佑さんに、図書館づくりにかける想いをお話いただきました。


インタビュー前日。木村さんと成瀬さんは朝4時まで語っていたそうですが、
そのコースは「楽膳」→「らーめんバー963」 と、地元の王道。

木村さんはとにかくラーメン大好き。
船橋に28年間住み続けられていて、
さすがに地元のラーメン事情には詳しい。 

そんなNPO情報ステーションの副代表、
木村さんのインタビューです。 

* * *

●シリーズ「NPOではたらく」 木村圭佑さん~図書館を核にした街づくり

 木村さん1

山田孝之似(私見)の木村さん。
最近ヒゲが伸びてきて、ますます似てきた気がしない、でもない。

山田孝之さん
(ご参考)


---  ここからインタビューです  --- 


当時大学3年。
授業数も減り、いたずらにヒマを弄んでいました。

そんなとき。
ふと手にした「まいぷれ」のフリーペーパー。
その中で面白い記事を見つけました。

“ 地域の情報を集めて船橋を活性化させよう!”
“街に図書館をつくろう!”


大胆にインタビューに答えていたのは、同い年の若者。
今の情報ステーション代表、岡さんです。

僕の場合、はじめは図書館に特別な興味は持ちませんでした。
それよりも、自分と同じ歳で地域活性に取り組む人が地元にいるんだ…
というところに惹かれたんですね。

ひたすらヒマしていた僕。
図書館をつくっていた岡さん。
ともに22歳。

この差は…

居ても立ってもいられず、即メール。

「ぜひ手伝わせてください!」

* * *

それからFACEビルの中の船橋駅前図書館
窓口ボランティアをするようになりました。

はじめは

「こんなちっちゃい図書館。ホントに使う人いるのかな…。」

不安に。 

でも。

利用者さんが掛けてくださる声に、
図書館の「ある」意味を理解していくことができました。

「便利になったね」
「ありがとう」
「学生なのに大変だね」

ちょっとした声掛けが嬉しい。
役に立てている。
図書館があるからこそ、この会話や「出会い」も生まれるんだ。
 
 
「出会い」は僕が民間図書館を考える上でのキーワード。
普段の貸し借りだけではなく、
さまざまな図書館イベントを通じて、色々な出会いがありました。

普段は知り合えない人に会える。
地元に根付いた人たちに。
それは仕事場には無い面白さ。

図書館が無ければ無かった出会い。
人を知って、地元が好きになりました。

だから民間図書館は「街の入口」であり、「人の入口」だと思うんです。
 
 
図書館は本が集まるだけの場所ではありません。 
人が集まり、新しいものが集まる場所。
人の数だけ「面白い」があります。

学生だったあの頃。
面白いものを探していた自分。

そうです。

「面白いもの」はすぐ近くにあったんです。
 
* * *

理想の図書館ですか?

うーん…

図書館を中心にした小さな街を作ってみたいですね。
新船橋のプラウドが、イオンを中心にした居住空間であるように。

真ん中に図書館があって、その周りに家や老人ホーム、保育園がある。
幅広い年代のひとが住む。
中心の図書館にくれば、何か楽しいものがある。
世代を超えて集まれる。 

民間図書館って、誰もがくつろげる空間になり得る場所で。
お金もいらない。どれだけいてもいい。 話してもいい。


図書館は地域を面白く、楽しくするための一番のツール。
これは僕がボランティアをしてきた6年間で確信したこと。

木村さん2

まずは今年中に作ります。
船橋に図書館30館(FTK30)。


ぜひ力を貸してください。

本の寄贈でも、月1のボランティアでも結構です。
お一人1,000円のご寄付で、図書館建設費100万円集める計画もあります。

市内どこに住んでいても、歩いて図書館に行けるようにするために。
行けば誰かに会える場所が「ある」ように。