民間図書館のスポンサーでもある
フューチャーリンクネットワークの石井社長の激励を受けられた翌日。

民間図書館を運営するNPO情報ステーション
20代スタッフお二人へインタビュー。

(勝手に)シリーズ「NPOではたらく」と題し、
二日連続(予定)でお届けします。

ちなみにお話を伺ったお二人。
前日の朝4時まで熱く語っておられたとのこと。

図書館づくりにかける想いを文字におこしました。

* * *

 ●シリーズ「NPOではたらく」 成瀬麦彦さん~世界中に図書館を。

 成瀬さん1

一人目は成瀬麦彦(なるせむぎひこ)さん。
インテリジェンス漂う眼鏡がトレードマーク。
淡々と、しかし情熱的に語ってくださいました。

--- 以下インタビューです ---

民間図書館を知ったのはネットで見た書き込みがキッカケです。

“いっしょに図書館をつくりませんか?”

図書館を「つくる」? 
なんだろう、つくるって…。

この一言が気になって気になって。
私も一緒にやりたいなと、直感的に思いました。
22歳。大学生のときのことです。


親の影響もあって、もともと本が好きだったんです。
友達がゲームに夢中だって、僕は本。
小さい頃から文化センターの図書室に通って。
完全に本は生活の一部でした。
小学生のときの夢も「図書館」の館長でした。

このスタンスはずっと変わらず。
大学のときも図書館でバイト。
私にとって図書館は「行く」場所ではなくて、自分が「居る」場所。 
そう。居場所なのかもしれませんね。

 
新卒では商社に務めました。
それはもう激務。
一年続けてふと考えました。

「無理してまで沢山お金を稼ぐ必要があるだろうか…」

自身の正直な気持ちと向き合ったとき。
やりたいことに一直線になりたい自分の気持ちに気づきました。

本当にやりたいこと…

そうだ。

僕は世界中に図書館を創りたい! 

そう心に決めて門を叩いたのが
公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」。
教育が十分に行き届かない発展途上国に学校や図書館を作る組織です。

インターンで入り、臨時職員で一年。
やり甲斐はありました。

しかし。時を同じくして。
第一号の民間図書館オープンからボランティアをしていた
NPO情報ステーションが活気づいてきたのです。
同世代のボランティアがどんどん集まってきたぞ…。
 
これは面白くなってきたなと。
臨時職員を続けるより、本気で民間図書館NPOに関わりたい。


そうして。
紆余曲折を経て、今に至ります。 


民間図書館は「何をしてもいい場所」。
既存の図書館のイメージは捨ててください。

利用者さんやボランティアさんの「これやりたい」が実現して、
一人ひとりが笑顔でいてくれれば。

一つひとつの「楽しい」や笑顔を増やすためにも。
僕たちは図書館を増やしたいし、ここに居続けなければならない。

民間図書館は私たちNPOが作るのではなく。
そこに「居る」ひとが創るんです。
だからこそ、ひとの居場所に成り得るんです。
 
成瀬さん2

今の活動は「世界中に図書館をつくる」という私の夢の通過点ではありません。
その夢を実現させる最善の選択だと信じています。 


増やします、図書館。

船橋中に。
日本中に。
世界中に。 


(成瀬麦彦)