同じ誤ちを繰り返す。
悪いと知りながらやってしまう。

自身、身に覚えがある。
幾度と無く。

学んでいない。
分かったつもりで分かっていない。
深く反省しながらも、また。

なぜ繰り返すのか。

一つ思い当たる。

身近なもの、あたりまえのことへの感謝が足りていない。

家族がいる。
友達がいる。
ご飯が食べられる。
仕事がある。
家がある。

当たり前かもしれない。
でも当たり前ではない。

実は恵まれている。 とても。


友人、信頼、健康、環境。
ひとはいつも、失って初めてその大切さに気づく。
身近であるほどに、その有り難さには気づきにくい。
失ってからでは遅い。

慣れるとは、馴れることではない。
 
身近なものへの有り難さがあるならば、不平不満はそう出てこない。 

綺麗事を並べるのは好きではない。
しかし、美しい言葉や正論に反発・嫌悪感を抱くならば、
それは自分の心が汚れている証拠。 

未熟なのは修行が足りないからではない。
足りないのは修行ではなく感謝の気持ち。


感謝。

「ありがとう」という言葉はとても大切。
コミュニケーションを円滑にする一言。
(“ごめんなさい”もそう)

ただ。
それは心から出たものかどうか。

人は言葉の温度に敏感。
気持ちがこもっていないのも伝わる。


どうだろう。

自分は身近なもの、ひと、環境に感謝できているだろうか。
当たり前だと思っていないか。

ありがたいとは文字通り「有り難い」のだ。
有る方が難しい。


素直でありたいと願う。
しかし素直とは我儘のことではない。

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今あるものにもう一度感謝し直そうと。