いつも思う。

借りてきた言葉にどれだけの価値があるのだろうか。

名言。至言。 美辞麗句。

確かに学ぶことも多い。

でも僕は、それは広く浅いものだと考えている。

だれでも納得する言葉。

聞くと分かった気になれるフレーズ。

自分に置き換えられる気がするもの。

そう。

気がするだけなんだ。

 * * *

もちろん、思考の根っこの99%は受け売り。
それが学習するということ。
過去の遺産を受け継ぐこと。

しかし。

安易に他人(ひと)の言葉を借りるな。 

借りた言葉を自分のもののように語るな。

自身、気をつけている。

考えるのを止めたとき、成長も止まる。


大切なのは-

自分の言葉で語ること。

誰かから影響を受けているのかもしれない。
ありきたりかもしれない。

それでも、「自分の言葉で語る」ことが大切なんだ。
 
僕はいつも、内側から紡ぎ出される言葉に心打たれる。
それはよくあるセリフかもしれないけれど、グッと来る。

人の言葉ばかり借りていると、いつしか自分の言葉を忘れる。
語り方を忘れる。

そうなりたくない。

想いを自分の言葉で語れること。

大事。

借りものの言葉では、人の心は動かない。

口下手だけれど、そう思う。