土砂ぶりの雨のあと。

何気なしに、駐車場にある木を見てみた。 

駐車場の木

なんの変哲もない、フツーの木。
名前も知らない。

枝の先にはずいぶんと新芽が出ていた。
近づいて、じーっと眺めてみた。 

すると。

植物の呼吸

新芽(実?)から「ぽうっ」と花粉が出ていた。

「ふうっ」と息を吐いているようだった。

どの新芽からも、等間隔で花粉が飛び出していた。

まるで呼吸をしているように見えた。

夕焼け色に染まった雲も相まって、それは神秘的な光景だった。

当たり前だが、植物も生きているんだと思った。

* * *

家族に話すと、

は? 

という顔をされた。

けれどもこのような素朴な驚きを僕は大切にしたい。
子どもにも教えたいなと思う。 

まあ、感動を言葉や写真だけで伝えるのは難しい。

雨上がりの空

芸術的な夕空が見えた日だった。