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「1,000人」というのはあくまで便宜な数字であることを先に断っておきたい。
 
「友達」50人の方から見れば300人は多いだろう。
300人の私にすれば1,000人は多い。
感じ方には個人差がある。

ここで書くのは私の個人的な感覚によるものである点、ご了承いただきたい。 

* * *

 ●名刺交換のようにFacebookで「友達」申請していないか

私は初対面で「Facebookやってますか?」と訊かれるのが苦手。
名刺交換のように友達リクエスト・承認が行われるケースを見る。

悪いことではない。
でも、もうちょっとお互いに知ってからでもいいと思う。 

Web上で「友達」になることは、お互いの個人情報を共有することだ。
もっと言えば、相手の個人情報を扱うことでもある。
どこでどうつながり、見られているかは分からない。
プライバシー設定のシステムも100%完璧とは言えない。

会っていきなりお友達、というのはリスクが高いように感じる。
あまりに友達が多いと、警戒感を覚える。


●宣伝と人の距離感 

私もブログを書く。
紹介したいものの写真を投稿する。
いいと思ったものを友達に知ってほしい、伝えたいと思うからだ。
これも「宣伝」の一つと言える。
だから自分を棚に上げては言えない。

それでも、友達1,000人と宣伝量にはある程度の相関関係が見られるように思う。
“「友達」が多い → 多くの人に知ってもらえる”
という図式が見える。

分母(友達)の大きさが伝わり方にある程度の影響を与えるのは確かだ。
ただ、多ければいいというわけでもない。
情報やコンテンツが広まるかは、発信源の大きさに関わらないと思う。 
大切なのは「多くのひとが知りたい」と思えるかどうか。
加えて情報の流通経路がモノを言う(誰が広めたか)。

ただ、身近なひとの活動は応援したい。
応援したいひとの発信は広げたい。
重要なことは数ではなく、そのひととの距離感。
だから、ほとんど知らない人の過剰な宣伝に耳を塞ぎたくなるのは当然。 

そもそもFacebookでは
交流のない人の投稿ほど表示されにくくなるアルゴリズムが働く。
見られること無く流れていく。
従って「友達」の数が多ければそれだけ人の目に触れやすくなるとも限らない。
数の優位性は必ずしも働かない。


●Facebookページやフィード購読の利用

ビジネス上の情報を中心に発信したいならば、Facebookページを利用するのも一つ。
うまく運用しているケースも見かける。 

また、「友達」にならなくても相手の投稿を読める「フィード購読」もある。
もしあなたが魅力的な、ひとが知りたいコンテンツを発信しているならば、
フィード購読をしてもらえる可能性はある。

どちらも「友達」にならなくても発信・受信をしてもらえる方法。


●Facebookだって商売だ 

「から揚げ弁当、本日無料。」 

こんな張り紙をスーパーで見かけたとしたらどうか。
私なら怪しいと思う。
何か裏があるのではないかと。

タダで飯は食えない。

Facebookだって同じだ。
完全無料だとは思えない。

システムをタダで利用する対価に、個人情報を払っている。 

私はそう考えている。 

Facebookも商売。
どこかで稼ぐ。
広告が主な収入源。 
そのためには利用者を増やしたい。
だから「友達を検索しませんか?」などと頻繁に薦めてくる。 

「Webの世界を透明化する」=「個人情報いただきます」 

大げさに過ぎるが、そう言えなくもない。

ましてや誰が作ったかも不明なアプリに個人情報を提供するのはゴメンだ。
何に使われるか分からない。

大事なのは、個人情報・友人の情報に対するリスク感覚を持つことだと思う。
あんまり考えすぎると何もできなくなるから、ほどほどに。


●「友達」申請を出す側こそ気をつけたい。 

基本的に申請は出す側の責任が大きいように感じる。

やっぱり断りにくいのが正直なところ。
「やっていません」と隠すのも心苦しい。
あとで「友達削除」するのもできれば避けたい。
誰しも気まずい思いはしたくない。

やはり、申請するときこそ慎重になりたい。
本当に「また会いたい」「もっと知りたい」相手かどうか。
よく考えて。

Web上で「友達」になることは、自分だけでなく相手(友人)の情報をも扱うこと。

* * * 

数が増えればリスクも増える。

自分自身も忘れないようにしたい。

数を追うことにあまり意味があるとは思えない。
人が知りたい情報・コンテンツには、自然と多くの目がいき、広がっていく。 
その人(会社)が愛されているかどうかもある。

それでも元々は友人とのコミュニケーションのためのツール。
くだらなくたって、ちょっとしたことだっていい。
(自身、毒にも薬にもならない発信が多いのが実際のところ)

ただ、リスク感覚は持っていたい。


※追記
ブレインネットの赤沼社長がもっと分かりやすく書かれていたのでリンクを記します。
併せて読んでいただければ嬉しいです。
情報を滞らせてしまってるのは!?