今が過去最高 : 安藤信作の「船橋から、小さいけれどいいものを。」

いい言葉を聴いた。

「今が過去最高」

そのひとは笑顔でこう言った。

“人生の中で今が一番いい。”

ふとしたとき、僕は頭の中でつぶやいてしまう。

「あのときこうしていれば…」
「あの頃はよかったなぁ...」

いつだって思い出は美しく、失ったものは大きい。

自分を省みることは大切。
しかし過去に戻れるか。

できない。

悔やんだところで過去は変えられない。

私たちは日々、何かを「選んで」生きている。

毎日の洋服やランチのお店にはじまり、転職の意思決定まで。
いま起きるか、あと10分寝るかも「選ぶ」こと。

人と話すときもそう。
一つひとつの言葉を選んでいる。

人生は無数の選択が積み重ねでできていく。
今の自分は過去の選択の結果。
誰のせいでもない。
選んだことはすべて自分に返ってくる。よくもわるくも。

時計の針は誰にも戻せない。
過去は変えられない。

でも今から先は自分で選ぶことができる。
自分で決める。

過ぎ去った日を眺めるよりも
“今あるもの”に感謝して前を向きたい。

このところ思い出にひたりがちだった自分。
いつものお店のカウンターで耳にしたひとこと。