ふと-

むかし勤めていたまちを歩きたくなった。 

東京都文京区大塚。 

私が新卒で就職した出版社があるところ。

* * * 

四年間、通った道。
見慣れた風景。

数年ぶりの大塚駅。
 
大塚駅

駅ビルが立つようで、クレーンが天高く腕を伸ばしていた。

路面電車

相変わらず歩くように走る路面電車。

勤めていた出版社

ここがむかし勤めていた出版社。
日曜なので、眠っているよう。
何も変わらない。22歳のときに初めて訪れたときのまま。
ただ静かに8年の時が過ぎていた。

ただ懐かしくて、
しばらくぼんやり5階建てのボーダー柄のビルを見上げていた。

後日談だが
この社屋も年末に移転するらしい。
やっぱり寂しい。

思い出の公園

なんの変哲もないそばの公園。
新卒の頃お金がなくて、同期4人でコンビニランチをした場所。

好きだった居酒屋はイタリアンに

大好きだった居酒屋「こうみ」はイタリアンに変わっていた。
若いマスターと奥さんは今何をしているんだろう?
…そう考えるとちょっと切ない。


思い出のまちは全く変わらないような、
少しずつ変わっているような。

自分だけがハコから飛び出し
ものすごいスピードで駆け出した感覚に襲われる。

実際はそんなに変わっていないのかもしれない。
それでも時は確かに刻まれている。

* * * 

船橋に戻って来て、もうすぐ四年。

昔を懐かしんだ時期もある。
過去はいつでも美しい。
失ったものを大きく思うは人の性。

東京に色々なものを忘れてきた。 
今となっては取り戻せないものばかり。 

それでも自分の選択を後悔していない。
未練はない。

後輩たち

今でも会ってくれる、一緒に馬鹿した後輩がいる。 
ことあるごとに気にかけてくださる先輩がいる。 

社会人として大切なことをいくつもこの場所で教わったし、
この時期がなければそれは破天荒な人間になっていただろう。
有り難い。

何よりも、戻ってきて得たものが大きい。
戻ってきたからこそ気づいたこと。

ひとの顔を見ながら商いをすること。
近くにいるひとの有り難さ。
小さいからこそ見えるもの。

未練はない。
あるのは思い出と感謝。

いま、ここでやるべきことがたくさんある。

時は刻まれていく。

一日一日を大切に過ごそう。


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