※お時間のない方は読み飛ばしてください。
5月3日、朝5時半。
呑気な二人がヤマダ電機に集合。
助手席に座るのは某アーティストさん。
向かうは道志の森。
今日から地元の先輩たちとキャンプ。
昨晩は大雨警報も出ていた。
しかし前日入りした先輩から「無事到着」の報をいただいている。
問題ない。出発。
* * *
さすがゴールデンウィーク。
6時台でも中央道は激込み。
電光掲示板に目を流す。
“大月まで2時間以上”
私の苦手な言葉。
「混む」「並ぶ」。
八王子で降りて下道を行く。
「どこかで朝ごはんにしようか?」
セブンイレブンに車を停め、作っていただいたお弁当を頬張る。
やまほどのおにぎり。
八王子、橋本を抜けて徐々に山道へ。
ガラガラだ。
30㎞つながる高速を想像する。
私たちの勝ちだ(という思いすごし)。
* * *
1時間半ほど走る。
目的地まであと25㎞。
衝撃的な看板が目に入る。
「この先 全線通行止め」
車内の空気が一気によどむ。
それでも小雨。
万が一を期待して進む。
柵に遮断された道。
最短で着くことは諦めた。
迂回して近づいていく。
「大雨のため 通行できません」
またこの表示。
ナビを改めて見るとほぼ山道の全てが塞がっている。
仕方なくもう一度高速へ。
* * *
今度こそ!
都留インターで降りる。
見覚えのある風景が広がる。
あと少し。もう少し。
ここまで5時間。
やっとビールが飲める。
峠を越えていく。
…
絶句するしかない。
「雨により通行できません」
残り11㎞。
ナビによればキャンプ場へつながる3つのルートが全て通行止め。
八方ならぬ三方塞がり。
道志の森は完全に封鎖されている。
県のWebサイトを確認しても結果は同じ。
途方に暮れているところに現地の先輩から送られてきたメッセージ(写真付き)
「ラムチョップでウルトラソウル」
あああ…
「椎茸のイクラのせを醤油でジュワ~」
おおお…
何としても辿り着かねば。
打開策を求めて先輩へTEL。
最も早く通行止めが解除になりそうなルートへ迂回することに。
それでも「必ず」とは言えない。
キャンプは諦め、撤退も視野に入れる。
「ねえ、電話変わって」
或る先輩の奥さまの声。
「あんちゃーん、ポップコーンおいしいよ~(笑)」
これで火がつく。
何が何でも行く。
気を取り直し、河口湖・山中湖を楽しく観光し(ていると思うようにし)、
山梨名物のうどんを腹に入れ、時が過ぎるのを待つ。
先輩に伺ったベストルートへ。
やはり道は閉じられている。
ひたすら待つ。
モチベーションはビール。ただそれだけ。
30分後。
赤銅色に頬の焼けたヘルメットのオジサンが坂をそろりそろりと下ってくる。
恐らく現場を管理している建設会社の方。
「どこまで行くんですか?」
あ、道志の森キャンプ場です!
「ああ、そうですか。」
上から順に行き先を尋ねている様子。
近くならば通してくれるのか。
あと10㎞です、私たち。
“ドウシても道志に行きたいんです!ってオジサンに言えばよかったかな?”
呆れる助手席。
さらに待つこと15分。
先頭からゆるゆると車が動き出す。
おい!おおーい!!
大興奮の車内。
きっと子どもみたいな顔をしていたんだろう。
助手席の方や膝を叩きまくる。
手加減を知らない私(ごめんね)。
たった10㎞の道のりが妙に長く感じる。
はしゃぎまくる。
前を見ないと危ない。しっかりリスクマネジメントする。
9.9㎞…
4.8㎞…
0.7㎞…
9時間かかった分だけ旨い!
飲んで笑って、キャンプ最高!
その日の就寝時刻は19:45でした。
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http://blog.livedoor.jp/ando_shinsaku/archives/3981309.html
5月3日、朝5時半。
呑気な二人がヤマダ電機に集合。
助手席に座るのは某アーティストさん。
向かうは道志の森。
今日から地元の先輩たちとキャンプ。
昨晩は大雨警報も出ていた。
しかし前日入りした先輩から「無事到着」の報をいただいている。
問題ない。出発。
* * *
さすがゴールデンウィーク。
6時台でも中央道は激込み。
電光掲示板に目を流す。
“大月まで2時間以上”
私の苦手な言葉。
「混む」「並ぶ」。
八王子で降りて下道を行く。
「どこかで朝ごはんにしようか?」
セブンイレブンに車を停め、作っていただいたお弁当を頬張る。
やまほどのおにぎり。
八王子、橋本を抜けて徐々に山道へ。
ガラガラだ。
30㎞つながる高速を想像する。
私たちの勝ちだ(という思いすごし)。
* * *
1時間半ほど走る。
目的地まであと25㎞。
衝撃的な看板が目に入る。
「この先 全線通行止め」
車内の空気が一気によどむ。
それでも小雨。
万が一を期待して進む。
柵に遮断された道。
最短で着くことは諦めた。
迂回して近づいていく。
「大雨のため 通行できません」
またこの表示。
ナビを改めて見るとほぼ山道の全てが塞がっている。
仕方なくもう一度高速へ。
* * *
今度こそ!
都留インターで降りる。
見覚えのある風景が広がる。
あと少し。もう少し。
ここまで5時間。
やっとビールが飲める。
峠を越えていく。
…
絶句するしかない。
「雨により通行できません」
残り11㎞。
ナビによればキャンプ場へつながる3つのルートが全て通行止め。
八方ならぬ三方塞がり。
道志の森は完全に封鎖されている。
県のWebサイトを確認しても結果は同じ。
途方に暮れているところに現地の先輩から送られてきたメッセージ(写真付き)
「ラムチョップでウルトラソウル」
あああ…
「椎茸のイクラのせを醤油でジュワ~」
おおお…
何としても辿り着かねば。
打開策を求めて先輩へTEL。
最も早く通行止めが解除になりそうなルートへ迂回することに。
それでも「必ず」とは言えない。
キャンプは諦め、撤退も視野に入れる。
「ねえ、電話変わって」
或る先輩の奥さまの声。
「あんちゃーん、ポップコーンおいしいよ~(笑)」
これで火がつく。
何が何でも行く。
気を取り直し、河口湖・山中湖を楽しく観光し(ていると思うようにし)、
山梨名物のうどんを腹に入れ、時が過ぎるのを待つ。
先輩に伺ったベストルートへ。
やはり道は閉じられている。
ひたすら待つ。
モチベーションはビール。ただそれだけ。
30分後。
赤銅色に頬の焼けたヘルメットのオジサンが坂をそろりそろりと下ってくる。
恐らく現場を管理している建設会社の方。
「どこまで行くんですか?」
あ、道志の森キャンプ場です!
「ああ、そうですか。」
上から順に行き先を尋ねている様子。
近くならば通してくれるのか。
あと10㎞です、私たち。
“ドウシても道志に行きたいんです!ってオジサンに言えばよかったかな?”
呆れる助手席。
さらに待つこと15分。
先頭からゆるゆると車が動き出す。
おい!おおーい!!
大興奮の車内。
きっと子どもみたいな顔をしていたんだろう。
助手席の方や膝を叩きまくる。
手加減を知らない私(ごめんね)。
たった10㎞の道のりが妙に長く感じる。
はしゃぎまくる。
前を見ないと危ない。しっかりリスクマネジメントする。
9.9㎞…
4.8㎞…
0.7㎞…
9時間かかった分だけ旨い!
飲んで笑って、キャンプ最高!
その日の就寝時刻は19:45でした。
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