いつもお世話になっている地元の古民家カフェ・コピエさん。

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(岩山さんご夫妻。右が修久さん。年末のお餅つきにて。)

スタッフの修久さんの本業は茶道の先生。

日本の伝統文化もどんどん廃れてきています。 


お店で交わした何気ない会話。
確かに。
古いものに関心を持ち、歴史を伝えていくこと。
私たちの世代次第です。 

週三回、近くの自宅でお茶を教えてるんですよ。

と伺い、今回お邪魔してきました。
茶の道は人の道。
学び多き一時間。

* * *

裏千家・清浄庵さんは意外なところにありました。

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JRの高架そば。
船橋駅からわずか5分のところに、ひっそりとたたずんでいます。
建てられたのは25年前。

おそるおそる?中へ。
見慣れたエプロン姿とはガラリと印象が変わる和服姿で、岩山さんがお迎えくださいました。
さっそく茶室へ失礼します。

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懐かしい畳の香り。
久しぶりの和室に背筋が伸びます。

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お湯は炭で沸かします。
縁の螺鈿が美しい。

今日のお弟子さんは50代から70代の女性5名。 
稽古メニューは花月。
くじを引き、その場であたった役割をこなしてお茶を学びます。

“何があたるか分からない。人生の縮図です。”

しきりにうなずきながら、隣の部屋からしっかり見学。
(もうちょっとちゃんとした格好で来るんだった…)

ダメ! 
逆!
 

いつもはとても穏やかな岩山さん。今日はお師匠の厳しさ。 
こちらも身が引き締まる思い。

一歩、一秒、一センチの世界。
何をするにも型があります。

私がじっと見ていたせいか、お弟子さんたちは緊張気味。

“どんなときもいつも通りできれば、大切なときにもできます。” 

平常心。習慣化。
あらゆることに通じる姿勢。

“間違える時は思いきり間違える。なぜ間違えたか考えること。”


ごまかしてもすぐにバレてしまいます。
誤りを認めてこそ成長できるもの。

教えられることが多く、メモをとろうとしたところ…

“書いて覚えたことは実になりません。
100教わったら、3をしっかり身につけることが大事です。
その3は、決して忘れることなく、自分の糧になるのです。”

確かにそうです。
口伝。昔はメモなどありませんでした。
今はなんでも検索すれば出てくるし、便利な本もたくさんあります。
だからこそ、「絶対にこの場で身につける!」という気持ちが薄れる。

“これが一期一会の考え方なんです。 ”

この言葉、人との出会いに限りませんね。

学び方を学ぶ。
 
そんな貴重な機会になりました。 

* * *

お稽古のあとは、ご厚意で和菓子とお茶をご馳走になりました。
たててくださった方のご苦労が分かると、お茶もますます美味しく感じます。
ほかにもお茶の歴史や、身近になりすぎているお茶教室、礼儀など
本当にたくさんのことを教わった日。
もっとしゃんとしないと。
岩山さん、今日は無理をきいていただき、本当にありがとうございました。

コピエさんのこの定番メニュー。

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抹茶ビールの味も、次にお店に伺った時はちょっと違って感じるかもしれません。
お茶の道が古民家カフェにも生きてるんだなぁ…としみじみ。

今日お邪魔した清浄庵さんでのお稽古スケジュールは以下の通りです。

●茶道・裏千家「清浄庵」

・住所  千葉県船橋市本町5-19-2(地図)  船橋駅徒歩5分
・電話  047-422-1177
・稽古日 月・水・土 各13時半~ ※水曜日のみ月2回午前もあり。
・師匠  岩山修久(宗修)さん 岩山秀子(宗友)さん

本気でお茶を教わりたい方におすすめです。
土曜のお稽古もありますので、男性・お若い方もぜひ。

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