組織や事業の“はじめ”はじっくり考えるけれど、“おわり”は忘れがちなもの。

盲点でした。
何かを始めるとき、終わり方まで意識できているでしょうか。
それは事業を通じて人と社会に与える影響のサイクルを考えることでもあります。

今日は終わりを意識することで、始まりを深く堀り下げる機会。

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がっつり2時間。
いつもマーケティング部でお世話になっている
NPOクリーンプリントの阿部野理事長とお話ししてきました。

定例会のルノアールとは少し嗜好を変え、今回はこちらで。 

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男二人で語るなら-

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のどに潤い。欠かせません。 

* * * 

新しいことをはじめるときは、勢いでなんとかなったりもします。
情熱や好奇心が細かいところを覆い隠してくれる。

しかしその推進力も永遠ではありません。
「なんとなく」ではなく明確なミッションと事業・収益モデル、 具体的な活動計画の共有があってこそ続く。

やっているうちに理想だってズレてきます。
問題と向き合い、解決していく中で方向性が変わるのは正しいこと。
ニーズは日々変化します。
ではその時どうするか?立ち返るべきものは?

後々に変わることが見えているからこそ、スタートが肝心。
「なんだか違う?」と感じた時に戻れる出発点は確たるものでなければ。

* * *

私はNPOのはじまり方には大きく2つのパターンがあると考えています。

1.ミッション先行型 

2.理想すり合わせ型 
 

2の「ミッション先行型」は、言いだしっぺの「これをやろう!」の声に賛同者が集まるケース。
共通の問題に向かってみんなで取り組む。
協力なリーダーシップが欠かせない。

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2の「理想すり合わせ型」は、一人ひとりにやりたいこと(貢献)があり、
その実現のためにNPOチームを作るという流れ。
組織は手段として強く意識される。

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ここにおいては、各々のビジョンや問題意識に差があることが多い。
従って重要なのはバランス感覚、調整能力。

今までは「ミッション先行型」がほとんどだったのではないでしょうか。
しかし、最近は(細かく決まってないけれど)「何かしたい」 という人が増えています
震災後は特に。

何かしたい気持ちの“受け皿”として「理想すりあわせ型」が増えていくように思います。
臨時のチーム、小さなグループ、身近な組織。
より身近に、柔軟になっていく。

これ自体はいいことです。
でもやっぱり長続きさせるのであれば、スタート地点で価値観、ビジョン、事業内容をとことん
煮詰めていく必要があるのだと感じています。

小さなひずみが後々大きな亀裂 になるケースも。
せっかくの前向きな想い、ちゃんと共有したいですね。

とにかく顔を見て話すこと。
自分の考えにとらわれないこと。
現場を見ること。 

ここにつきます。
焦らず、一歩一歩。


最後に、忘れてはならないのは自分の活動が人に与える影響
なんとなくで始めてはならないと改めて心に刻むのでした。


阿部野理事長、今の課題を問い直すいい機会になりました。
いつも静岡からありがとうございます!

http://blog.livedoor.jp/ando_shinsaku/archives/3609079.html