イベントを開くとき、必ず「どんな人に」「どんな価値(何)を」提供するかを詰めねばなりません。
マーケティングが必要です。
“どなたも歓迎です”で人が集まる時代ではないと感じます。
仕事でも言えること。
時間は有限。選択肢は多い。自由な時間の価値は増すばかり。
さて-
私は読書会を毎月開いています(ふなドラ)。
地元船橋、さらにドラッカーですから、相当ニッチです。
※勿論、市外から足を運んで下さる方もいらっしゃいます。
人数は追いません。二人でもやります。
単純に「読んでみたいなぁ…」と思っている人に価値ある場になればと願っています。
毎回常連さんや民間NPOのスタッフさんのご協力で続いています。
しかし、そろそろ本腰入れてマーケティング・PRしていこうと考えています。
今日はまず、「平均読書量」の分析(というと大げさ)をします。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
まずはデータを挙げます。
OCNの読書量調査より。
●1年間で読む本の冊数(漫画・雑誌を除く)
(抜粋)
5冊以下 52.8%
6 ~10冊 16.8%
11~15冊 9.2%
16~20冊 5.7%
21~30冊 5.0%
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31~40冊 2.6%
41~50冊 2.0%
51~60冊 1.1%
61冊以上 4.9%
【わかること】
・月に1冊未満(年0~10冊)の人が約7割。
・週1冊以上(年41冊~)の人は8%。
・年61冊以上の人は、おそらくほぼ毎日読む習慣がある。読む人は読む。
・毎月読書会に行こう!と思うためには月3冊程度は読む習慣が必要(=青字の年31冊以上)
月1冊のペースなのにドラッカーまで読まねばならないなら、自分で選んだ本が読めません。
【より多くの方に読書会に来て頂くためは?】
読む量は人それぞれであることを理解する。
ドラッカーを読みたいと思う層は本好きの中でも圧倒的に少数。
「自分が好きなものは相手も好きだろう」と思ってしまうのが人の常ですが、多くの場合違います。
◇全体の中でドラッカー読書会に行っても良いと思う人の割合(粗々に)
⇒ 月3冊以上10.6%×ドラッカーに興味あり10%×人と読みたい10%
= 全体の0.106%
= 約1,000人に1人
⇒ つまり非常に少ない
この1,000人に1人という顧客を見つけていかねばなりません。
よい口コミや楽しい(?)食事会で、その割合は若干上がります。
市外の本好きさんのご参加という嬉しい変数もあります。
重要なことは船橋×ドラッカーというニッチな市場の中で、
いかに潜在顧客(読みたいけどキッカケがない人)にリーチしていくか。
作戦には2つの大きな柱があります。
一つは宣伝ルートとPR方法です。
市営図書館へのアピール、役所へのアタック、そしてダイレクトにお願いなど。
文言も練りこみます。
もう一つは行きたくなる会作り。
ドラッカーを読んだことがなくても「お!気になる」と思えるイベントにする工夫。
潜在顧客層を増やすことが目的です。
ほとんどの方が告知を見ても「ふーん」で終わっているはず。
そうか、ドラッカーかぁ…と感じて頂くこと。
本好き仲間を地元で増やしたい。
まさにこれは「コミュニティ(場)」を求める意識です。
無理せず、無理させず。
楽しむことが一番です。
気楽に、気長に続けます。
仕事もイベントも。
相手が「価値あり」とするコトを探り、届ける。
人に関わる全てのことはマーケティングが基本ですね。
平均読書量に見るイベントのマーケティング
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