家を買うべきか賃貸にするべきか?

同年代の友人が結婚していく中、よく頂くご質問です。
さあ新生活だ!という時、まず考える場所は住まいのこと。
長期的に考えたとき、文字通り生活の土台になるテーマです。

最近よく目にする
「住宅は損するから買うな!」
というご意見…本当にそうでしょうか。

結論は
正解はない。納得できる決定をするのが一番!

「住宅は買った瞬間1,000万円価値が下がる」と言われます。
例えば3,500万円の家を買ったとします。
その家をすぐに売ろうとすると2,500万円と評価される。
1,000万円損なのか…となる。

確かに事実かもしれません。
しかし、これは完全に「投資商品」として住宅を捉えた場合のこと。
全ての人が算盤勘定で家を買うわけではないと感じます。。

多くの方が求めるのは
「安心できる住まい」であり、「高く売るための資産」ではない。

投資対象としての住宅購入を決して否定するものではありません。
それでも安心は生きることに直結する本能的なもの

「損だから家は買うな論」はご本人の夢やご家族の幸せなど
計算できない要素をしばしば見落としがちだと思います。

ライフプランに必要な資金を正確に出すことは大切。 
しかし、私たちの仕事では数字で表せる資金計画だけではなく、
「お客様の人生そのもの」を一緒に考える必要があります。

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賃貸か戸建てかを決めるときのポイント

最も重要なことは、
「どのような人生を送りたいか」という計画に合わせて考えることだと思います。

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転勤の可能性

・転職の予定
・老後の暮らし方
・お子様がいらっしゃるか
(私は結婚しないのも一つの生き方として、前向きに捉えています。)
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このような「人生の転機」になり得る場面を想像し、じっくりと答えを出す。
考えが途中で変わってもよいと思います。
その中で一番しっくり来る=納得できる選択をされるのがベストではないでしょうか。

納得できない決定をされれば、後で後悔する可能性があります。
損得勘定だけで決めず、「このような人生を送りたい」という価値観を大切にして頂きたいです。


賃貸のメリットも大きいです。

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・ライフスタイル(職場・お子様のご年齢・退職)に合わせて引っ越せる
・ローンが残らない ← 例えば火災があった場合
・住まいを変える → 気分転換
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ライフプランを立てる上で、キャッシュ(収支と貯蓄)の推移を計算することは極めて大切です。
しかし、あまりに家が投資商品としてばかり述べられ、
「人の価値観」が見落とされていると感じて書かせて頂きました。

偉い先生に怒られるかもしれませんが、何でもデータだけでは表せないと思います。