今回は特別篇です。

とても全部は載せきれないのですが、どれも愛情と工夫の詰まったものでした。
この一週間、地域のおばちゃんと一緒にボランティアをしていました。
(50~70代の元気な奥様方なのですが、便宜上「おばちゃん」とさせて頂きます。)
普段はお寺で働いておられます。
他のボランティアさんたちへの「まかない」を作って下さり、私はそのお手伝い。
現場で感じたのは
地域コミュニティで役割を持ったとき、おばちゃんたちの顔は驚くほど輝くこと。
これは昔からドラッカー氏が仰っていたことでもあります。
一緒に仕事をして、ビシビシと感じました。
ものすごいパワー。
相手への細やかな気遣い。
物怖じせずに主張する度胸。
元気と優しさ、そして経験です。
現在は殆どの方のお子さんが私以上に大きくなっており、
第二の人生を送ろうかというところ。
つまり専業主婦です。
常々考えていましたが、再認識。
このチカラとキャリアを社会に生かさないのは勿体ない。
主婦ならではの視点があります。
子育ての経験は、保育や子どもの学びの場、家事代行に絶大な力を発揮する。
現場だけではなく、企画やマーケティングにおいても貴重な戦力になるはず。
しかし、今のシステムでは主婦が第一線に戻ることへのカベが高い。
結局パート勤めになってしまい、「しょうがないわね…」となる。
子育てを終えた主婦の力をいかに社会の発展に生かすか
これが社会の発展、経済成長の大きな原動力になると思います。
「人の役に立てている」と感じられた時のおばちゃんの嬉しそうな顔、
決して忘れられません。
ここに仕事のニーズあり。
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堅い話はこのくらいにして、「おばちゃん食堂」ののメニューをご紹介します。
旬のものを使い、季節感を楽しんでもらう。
大雑把なようでいて、一手間を惜しまない。
「食べる人が元気になるためにできることは何か?」
から料理が始まるのがよく分かります。
こりゃあ肥えるわけです。
お野菜たっぷり!が基本。
毎日地元の野菜が段ボールで届きます。
大好物のアジ。
甘辛い味付けがたまらない南蛮漬けで。
「千葉の魚が危ない?馬鹿言ってんじゃないわよ。アタシ達こんなに元気でしょう?」
ごぼうではありません。
ウドの皮のきんぴらです。
ムダを出さない「もったいない」精神。
ごぼうとニボシ、じゃがいもの天麩羅ははじめて頂きました。
おやつのようにサクサクいけてしまうので危ないです。

疲れたら甘いもの。
小豆のツブツブ感が立っています。
たけのこ寿司もこんなに色鮮やか!
同じ筍が何度も姿を変えて登場します。
飽きさせない工夫。
ひみつの串カツ。
1本でカボチャ、玉ねぎ、お肉、ピーマンが楽しめます。
アツアツをソースひたひたで。
おばあちゃんの手作りマドレーヌ。
カップや包装までお手製のこだわりっぷり!
ここまで来ると売れそうですね。
ご馳走様です!
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食堂以外のボランティアには、男性もいらしていました。
定年退職された方が最終日にポロっと口にされた一言が心に残りました。
やっと俺も仲間になれたよ。
いかにコミュニティの中で自分の役割を見つけるか。
その重要性を物語るお言葉だと思います。
貴重な経験をありがとうございました!
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