今週の『地域を創る人たち』はNPOクリーン・プリント さんです。
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(以下CPさん)
●エコって?
環境NPOやエコ活動は急激に広がっており、
企業も環境へ配慮していることがステータス、スタンダードにすら
なりつつあると感じます。
いつも思うのは
エコとは、具体的に何をすること?
「私は地球のことを考えています」というアピール、自己満足になっていないか?
イメージではなく、正しい知識を持っているか?
環境に関しては、唯一の正解がないものだと考えています。
もしベストの方法があれば、世界中が一緒になって真っ先に行っているはずです。
今は皆が手探りでベターな道を探している状態ではないでしょうか。
●クリーン・プリントさんとの出会い
さて、話をNPOさんに戻ります。
本(ドラッカー)を通じて出会ったのがCPの佐藤さん です。
初めてお会いしたときの印象は、長期的なビジョンと情熱を持った女性。
聞けば「カンキョ-エヌピーオー」で活動中とのこと。
今まで「とりあえずエコ」だった私には、まったくの?でした。
この出会いが、環境とNPO-このますます重要性を増す2つのテーマを
考えるきっかけになりました。
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CPさんの出発点は、阿部野理事長 のお言葉をお借りすれば
紙って本当に環境に悪いの?
という問い。
私たちは小さい頃から「紙が木から作られる」と学び、「無駄遣いは環境破壊」であり、
「再生紙は良いもの」だと教わってきました。
会社に入ってからも、コピー用紙は裏まで使い、メールをプリントアウトしようものなら
「もったいない」と怒られます。
しかし、どれだけの紙がどこで使われ、具体的に環境へどう影響しているのかは中々分からない。
最も多く消費しているのはどの分野?
リサイクルにかかるコストは?など。
何も考えずに「とにかく節約!リサイクル!」と頭に染みついています。
●ミッション
では、CPさんのミッション(理念)を見てみます。
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紙と印刷がクリーンで魅力的なメディアであることを
未来に伝えることで、豊かな社会を目指します。
そのために、責任あるものづくりと利用
そして森林資源の有効活用を広めることが、
私たちNPOクリーン・プリントの使命です。
------------------------------------------------------------------------個人、企業、あらゆる組織へ向けて発信されています。
紙って実はクリーンなんだ!
でも使うことに責任を持たなければならない!
特に印刷関係者さん、プロセスを見直そう!
みんなも有効に使おう!
正しく理解してもらい、意識・活動を広めていく。
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●活動内容
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1.紙メディアが、魅力的・実用的・持続性のあるコミュニケーション媒体で
あることの事実に基づいた情報提供。
2.紙メディアの機能・価値のイベントや活動を通じた啓蒙
3.責任ある印刷物製造を推進する一環としての基準印刷サポート
4.紙メディアの持続性の象徴としての「管理された森」の支援(植林活動)
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私は、持続可能な紙メディアについて①伝える②広げる③支える④植える
だと理解しています。
対企業の活動はスタッフの皆さんにお伝え頂くとして、
個人で関わっていけるう部分をお知らせします。
A.日常的な交流を通して
スタッフの皆さんは関東を中心に全国へ散らばっています。
皆さん本当にアクティブ。
お会いしてお話を聞くだけで、新しい課題や問いを頂くことができます。
「一人ひとりがなすべきことは何か」
TwitterやFacebookなどのメディアも積極的に活用されています。
尚、理事長は今日は静岡・明日は東京、もしばしばとのこと。
(いつもありがとうございます)
B.イベント
国際的な印刷関連のイベントへのご参加は勿論、
もっと個人で参加し易い身近な催しを開かれています。
読書会活動や交流会。
他にも企業研究会を定期的に開かれる予定です。
第1回はSONYの社員さんをお呼びし、メディアについて語り合いました。
その時の記事 と写真を少しお載せします。
C.植林活動
岩手県岩水町 にて。
植えて満足ではなく、その後のプロセスを大切にされています。
昨年植えた木を、継続的に育てていく。
昨年度の活動はこちら の理事長のブログをぜひご覧ください!
子どもと大人の表情を見て頂きたいです。
今年の8月には「下草刈りツアー」があり、鋭意企画中です。
「適切な量の紙を使うことが森を循環させる」
そんなことも実感できる機会だと思います。
デジタルの世界から抜け出し、自然と共に生きていることを再認識する時間にもなりそうです。
ほかにも様々な業界を巻き込んでのイベントを考えておられるようです。
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CPさんの活動を知り、環境とNPOが身近になりました。
最後になぜ私が共に活動したいと思うか-で締めます。
本が好きだから。
活字には書き手の魂が宿ると信じているから。
インクのニオイや手触りなど含め、五感と本能に訴えてくる。
それは決してデジタルの世界にはないもの。
何よりメンバーが個性的かつ魅力的です。
組織は人。
地域を創る人たちはいつも素敵です。
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