書店で見つけて急遽購入。
即、読みました。

『考えない練習』 がヒットした僧侶の小池龍之介氏。
仕事の8割は考えることだ!と思っている(思い込んでいる)私。
何を仰いますか…と懐疑的でした。

しかし、


そう言われては読まざるを得ません。
イライラや不安がたまりやすい今だからこそ読んでみよう!と。

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私は無宗教ですが、儒教(武士道)や仏教、騎士道(キリスト教)の中で
自分に合うところはドンドン取り入れれば良いと思います。
信仰の対象ではなく、より穏やかに生きるための手段

小池さんも「仏教」ではなく、どうすれば「いま」の人が心地良く生きられるかを説いておられます。

心に残ったポイントをいくつか記します。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

①考えない=超集中

「考えない」とは何も考えないことではない。
そこを勘違いしていました。
「余計なことを考えない」ということです。
目の前の「なすべきこと」に集中する。

上手くやろう、早く終わらせよう-は欲。
無心でひたすらに打ち込む。

集中の訓練として、禅の教えがあります。
分り易く言えば「感覚を研ぎ澄ます」こと。
「今自分は◯◯をしている、△△と考えている」と意識して行動すること。
体の動きや反応に対して敏感になる。
ストレスにも気付くことができる。

やってみると不思議と心が落ち着きます。
焦らなくなる。
これは試す価値アリではないでしょうか。

実践例は後ほど!

②怒らない

私はストレスが世の中のバランスを大きく崩していると考えています。
なくすことはできないけれど、コントロールは可能だと思います。

イライラしないためには?
怒りを自分が作り出す前段階でその苗を摘み取れればOK。

必要なのは「もう一人の自分で自分をチェックすること」です。
これはアダム・スミスも『道徳感情論』 で言っていました。

イライラする時、必ずその対象があります。
人の言葉、行動、ニュース、自分の不甲斐なさなどなど…。

なんでそんなこと言うんだろう?
どうしてこうなんだろう?

と、悲しくすらなります。
そんな時は、浮かんできた自分の感情に「と、(私は)思っている」と付け加えてみる
一歩退いて自分の中の変化を捉えられる気がします。

(例)
ホント、この人腹が立つな!…と(私は)思っている。

胸がスーっとします。
あぁ、くだらないなぁ自分。ちっちゃいちっちゃい

それでも人間感情的になってしまうもの。
なかなかうまく出来ません。
そんな時のとっておきは

「お馬鹿さん」

です。
上司やお友だちに対して絶対に口に出していってはダメです。
どうしてもどうしても気が収まらない時の超必殺技にしてください
(普段私が人をそう見ていると思われると嫌なので(笑))
そして愛をもって心の中でつぶやいてください。

この点はクリストファーロビン少年が素晴らしい実践を残しています。

プーのお馬鹿さん!

くまのプーさん~クリストファー ロビンを探せ![001]

不平が口から出そうになったときはプーの精神です!

③「自分自分」をやめる

コミュニケーションがうまくいかない原因の多くは、
「自分の思った通りになっていない」こと。

自分を押し通そうとしているのですね。
それでは子どものワガママと一緒です。
相手からスタートし、お互いが気持ちよく過ごせる道を探す

目の前の人に集中する。
上手く話そうとか、会話を引き出す質問をしようなどと考えない。
ひたすら相手の気持ちを受けとめる。

そうすれば会話が楽しくなる気がします。
私も拘り(≒欲)が捨てられずに強情を貼ることが多いです。

自分自分になっていないか?

時々立ち止まれれば良いですね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

走行禅 = Run + Zen の実践

昔から、朝RUNを集中してアイデアを生み出す時間としてきました。
まだまだです。
走りながら禅を行うことで、集中力を鍛えられそうです。

アイデアを求めるのではなく、頭を空っぽにする。
手の動き、足の運び、呼吸、目線…意識を体の各所に集中する。
視界がキューッと狭くなり、心が静かになってきます。

ポイントはなるべく欲を生む要素を減らすことだと思います。
オシャレなウェアは「人によく見られたい」欲を生む。
時計は「早く走りたい」欲になる。

シンプルな服装で、時間を決めず気の向くままに走ってみてはいかがでしょうか?
風景は見るのではなく感じる。

そこまでできたらすごいなぁと思いながら、日々鍛錬です。

心と体を鍛えることで、仕事もより良く行えると信じています。
何事もバランス