1.大学生の貢献

え!?ボランティアしてないの?

こんな会話が今のハタチの間では自然に交わされているのかもしれません。

若者が「社会貢献」や「人の役に立つこと」に価値を見出すようになった
ここ数年、主流となっている論調です。
就活関連の報告等にも頻繁に目にします。
(若者=20歳~30歳前後を指すのでしょう)

全員がそうかは別とし、傾向としてはあるようです。
現役大学生さんとお話する中で確信しました。
聞くに-

“卒業したらNPOを立ち上げたい!”

志が高い!!
自分の学生時代を振り返って、少し恥ずかしくなりました。

私の大学生時代の幼児教室・児童館ボランティアでは、お礼としてお金を頂いていました。
あくまでバイト感覚。生活費も交際費も必要でした。

彼はどうか?

“お金は生活できる最低限で良い”
“とにかく人のためになることがしたい”

(ハタチの私は洋服や音楽にばかり興味を持っていたのに…)
多くの友人がボランティアに取り組んでいるようです。
やってて当たり前の感覚。
私は「偉い」という眼差しで友だちを見ていました。
10年も経たないのに、随分変わりましたね。


2.企業の貢献

貢献の価値が上がっているのは企業の世界でも一緒。
満たされていないニーズ、解決すべき問題を出発点としてビジネスを考える。

我が社に何ができるか?
私たちは何をすべきか?

株価や決算数値一辺倒でちょっと疲れてしまった反動なのかなとも感じています。
綺麗事が「偽善」だと言われない時代。
理想や夢が前向きに語られるようになりました。

一方、社会的責任(CSR)を果たさないことが企業の評価を下げるとも言われています。
大事なのは公言した目標と行動が一致すること。
本業、その中でも得意とすることを世の中のニーズに当てていく。
何が一番エラいかではなく、実行したか。何をもたらしたか。

いくら立派なことを言っている会社でも、口だけならば信用を落とす。
それが責任。自分にも言い聞かさねば。


3.個人と自分の貢献・本能

個人レベルではどうでしょう?

ソーシャル、ロハス、シンプル、地域、つながり、絆、共有、
ワーク・ライフ・バランス、第二の人生…

今を読み解くキーワード、沢山あります。
共通するのは「相手を考えること」であり、人間らしさ
見過ごされていた何かです。
皆が「人間らしさ」に戻ってきた。つながりを求めています。

私自身、自分にできる小さな事からはじめようがスタート。
さあ貢献するぞ!だとやることが見えてこず、息切れします。
その中で自分の扱う商品・サービスがニーズに合うならば、正当な対価を頂く。
武士の禄と同じ。

しかし利潤は否定しません。
利益は義務。地域と国のために税金をはらうことが企業の責任。大前提です。
しかしながら規模や売上は後からついてくる!まず相手ありき!

貢献意識は人の本能だと考えています。

・人に認められたい
・愛されたい
・自分を知ってほしい
・私にはこんなことができる

これらの欲求を満たす手段と場面が違うだけ。
仕事もボランティも出発点=ミッションは同じ!
経済力の価値が下がり、相対的に人間らしい部分が浮かび上がってきたのが今。
「豊かさ」の意味もモノからコトへ。

考え抜き、行動あるのみです。
学生さんに負けられない!

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この本を読みながら改めて考えたいと思います。

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