「自賠責保険」
車検の度に契約を更新する強制保険です。

その保険料が2011年・2013年と、2段階で値上げになります。
具体的には

・現在                2万2,470円
・2011年4月~ 2万5,000円
・2013年4月~ 2万8,900円

実は、自賠責保険単体で見ると、今は各社赤字の状態。

お支払い頂いた保険料<事故で支払われた保険金

の状態です。
全体の加入者が減る中でご高齢のドライバーの割合が増え、
収入が減る一方で事故による支払いが増加しています。
確実、公平なサービスのために何卒ご容赦下さい。

しかしながらこの自賠責の保険料、

もっと高い時期があったのをご存知ですか?
下の表を御覧ください。

写真























2007年度 3万830円 → 2008年度 2万2,470円 = 8,360円値下げ

実は今回の2段階値上げを経てもなお、2005~2007年度よりは安い-と言えます。

2007年度からずっと3万円台であったよりも、今回値上げして2万円台に留まる方が損した気分になりませんか?
値上げなど損した時は、得した時のプラス以上の負担を感じる
これを行動心理学では「損失回避」と言うそうです。面白いですね。

その一方で、一時的な値下げ・減税やお金をもらった時の有り難みはすぐに忘れてしまう

子ども手当の具体的な使い途を覚えていますか?
麻生政権の時にもらった1万2千円の名前がすぐ出てきますか? → こたえ

とにかく人は「値上げ」「増税」に対してものすごく抵抗を感じるものです。
その辺りのバランスをよく考えて、国も納得のいく政策を打出して頂きたいと思います。
今回は「保険→心理→政治」というちょっと変わったアプローチでした!