貯金せねば-最近、しばしば痛感します。

少しずつFP(ファイナンシャル・プランナー)としてのお仕事のご依頼を頂けるようになり、
老後資金の設計のお手伝いをする機会が増えてきました。

また、2/15~は確定申告の受付開始。
主に地域のご高齢の方を中心に、少ないながらお手続きの助太刀準備中です。
※法令順守のため、直接の手続き代行や個別具体的アドバイスは行いません。

必然的に、年金や貯蓄のお話が多くなってきます。
(ありがとうございます!)

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さて、夫婦二人でゆとりある老後を送るために、今のお金の価値(現在価値)で

最低月22万円。37万あると安心。

と言われています。
ただし目安です。何をもって「ゆとり」とするかは人それぞれ。
介護施設の利用計画やローン残高で大きく変わってきます。

将来、年金はどのくらいもらえるか?
整理してみましょう。

※注:計算を単純化するため、金利・物価の影響は考慮しません

【A.将来受け取れる年金の目安】

1.自営業(国民年金のみ)

老齢基礎年金ONLY→【満額】79万2100円/年=6万6008円/月

2.サラリーマンなど会社勤めの方

【満額】老齢基礎年金+老齢厚生年金→平均23万円/月

老齢厚生年金は、会社で働いている間のお給料の額で決まり、バラバラです。
その他に、議員や公務員、企業ごとの上乗せ年金があります。
退職金があれば、大きな老後の生活資金・ローン返済の強い味方になります。
あくまで概算なので、「ねんきん定期便」や企業ごとの資料を用い、
なるべく正確に見積もること、プラス定期的なチェックが安心につながります
(年金定期便に付きましては、こちらの過去の記事をご参照ください)

【B.Aの目安額から言えること】

(1)自営業はとても公的年金だけでは暮らせない。
 年金は補助とすべし。

(2)企業勤め・公務員の職をまっとうされたなら、
 不足分をどう埋めるか考える。

ほとんどのお勤めの方が(2)に当てはまるかと思います。
お給料から天引きされる年金。知らぬ間に大きな生活資金として貯まっていきます。
人により差は大きいものの、退職金と合わせれば「すぐに生活に窮する」可能性は低いと言えます。
しかし、油断大敵。寿命が伸び、退職後の人生がグンと長くなりました(喜ばしいことです!)。

退職後のゆとり生活費
月37万×12ヶ月で年444万円→20年間で約9千万円

結構かかりますね。
もちろん年金がある程度賄ってくれます。
あとは長い目で収支のバランスを考え、「足りない分+余裕資金」をどう作るかですね。
計画的な貯蓄、その他金融商品、保険の利用。
お一人おひとりのプランを、早めに見積もっておくと安心だと思います。

問題は(1)の自営業の方です。農業なども含みます。
私も(1)に当てはまるので、最近真剣に老後資金のことを考えています。
国民年金に加え、中小企業退職金共済、定期積立、確定拠出年金、
解約返戻金のある保険、積立投信や債権など。

だいたい月◯◯円貯めれば、将来◯◯円になる

というメドをつけることが大事だと思います。

(例)月5万円×12ヶ月×35年(63歳まで)=2,100万円

2,100万円を20年間で使うとすれば、1年当たり100万円です。
老齢基礎年金と足して月15万円…これでもちょっと心配です。

そんな私が最近考えた秘策-

75歳まで働く!!

苦肉の策とも言えましょうが-
老後も定期的な収入、それも生活が成り立つ手取りがあれば、
積立不足の不安はある程度解消されます。
物価上昇と共にお給料が増え、インフレ対策にも。
さらに老齢基礎年金をもらうのを70歳まで先延ばし(繰り下げ受給)すれば、
受給額を42%UPさせることも可能です!※受取期間は5年短くなる。
病気など働けなるリスクはありますが…。

働き続けるためには
・仕事を生み出し続ける地盤と術を長期的に構築する
・元気に働ける健康管理と鍛練
この2つが欠かせません。若い内からの準備が必須ですね。

老後はのんびり、というのも素敵な生き方です。
少数派と知りつつも、私は地域に少しでも貢献しながら働き続けたいなぁと考えています。
心も体も元気でありたい!
できれば生涯現役!!(ドラッカー氏は有言実行しておられました)

75歳まででも半世紀近くあります。
じっくりと地元で長く続けられる仕事を作っていきます。