市川のせかんどほーむさんで
子ども食堂の調理補助をして1年が経つ。
(途中、ちょいちょいお休みはしている)

せかんどほーむは
◆コミュニティスペース
◆民間学堂
を営む施設で、
取り組みの一つとして
子ども食堂を毎月開催している。

夏休みの読書感想文をキッカケに出合い、
子ども食堂を始めると聞いて
お手伝いをさせて頂くことになった。

調理のリーダーを務める方と料理の方向性が合ったりで
無事に今に至る。

子ども食堂って何だろう?と興味があったし、
実際にやってみて、知りたいと思った。

一年間、調理補助をして、
感じたことを記します。

市川_せかんどほーむ子ども食堂2017


貧困・孤食の解決?


子ども食堂は
「貧困や孤食の解決する一つの方法」
と、福祉的な側面でよく言われる。

さまざまな子ども食堂に足を運んでみて、
役割はそれぞれだと感じた。

テレビや雑誌で言われていることは
一側面に過ぎないのかもしれない。

ある場所は楽しく集まるコミュニティであり
ある場所は障害者の働く場であり
ある場所は中学生が学校帰りに寄れる場だった。

本当に、それぞれ違う。
やる人によって、開く場所によって
「子ども食堂」の意味合い・役割が異なる。

共通するのは、やる人たちの
「地域の人の、子どもたちのために何かできれば」
という想い。

月に一度調理した程度では、
家庭の内情・地域の実情を見るのは難しい。

月に一度調理をしたところで、
地域の貧困や孤食は見えない。

「根深い問題ほど見えづらい」
と、児童福祉士さんも言っていた。

昔、僕らが100円玉を握りしめて駄菓子屋へ足を運んだように、
気軽にご飯を食べに来てくれたらいいと思うけど。


誰かの、何かのキッカケになる料理作り


僕はしがないお手伝いであって、
ただの子ども好きで
料理を愛するだけの者である。
だから偉そうなことは言えない。

でも、せっかく調理を手伝うなら、
何か伝えられたらいいなあと思う。

●自然のもの・旬の食材を用い
●手間と時間を掛けて
●しみじみおいしいと思ってもらえる

このような料理を
せかんどほーむでは心掛けている。

「時短」流行りである。
短い時間でパパッとできるものが優れているとされる。

いやいや。

おいしいって、手間がかかる。
手間がかかるから、おいしい。

僕は思う。

疲れたときはスーパーで総菜を買う。
弁当に冷食を使う。
これは、これでいい。
楽できるときは、楽すること。

でも、昔ながらの手間暇かけた
じーんわりと、
心にしみわたるような料理を食べてほしい。
と、子ども食堂では思う。

食べる人が大人であっても子どもであっても、
何か心に引っかかればいいなあと。

直接的に孤食・貧困の解決にならなくても
一生懸命作った料理は
きっと何かのキッカケになる。

そう願いたいし
そう思えないとすれば、
やる意味がない。
(くらいの気持ちでね)

「おいしい」と言ってもらえること


せかんどほーむさんでお手伝いを始めた時期は、
何のために料理をするのか分からない頃だった。

そんな時に子どもたちが「おいしい」と言ってくれて
とてもうれしかった。

「これが料理する喜びだなあ」
料理の醍醐味を、再認識させてくれた。

作り手としては、
その一言で全てが報われる。


2017年11月

今日もご飯しか食べない(おかず✖)子が、
きのこご飯をおかわりしてくれた。
うれしかった。

* * *

一年間で、いろいろ作った。
これからも長と相談しながら、
おいしいものを作りたい。

市川妙典せかんどほーむ子ども食堂20170318-1

市川子ども食堂2016年11月-1

市川せかんどほーむ子ども食堂2017年2月-1

2017年9月_ジャージャーひやむぎ

次回は12月9日(土)12時から。
クリスマスメニューを考えています。

詳しくはせかんどほーむwebにて。
大人も子どもも、気軽に食べに来てください。
来月は丸鶏、焼きますよー