LINE

スマートフォンをお使いの方なら「LINE」はご存知だと思う。
文章や写真、スタンプなどを手軽に送れるアプリ。

僕はこのLINEがどうしても好きになれない(なれなかった)。
ただ、好みの問題であって便利なツールであることは間違いない。

自分がLINEを好きになれない理由を考えてみた。

◆理由1:「スタンプ」がコミュニケーションとして意味あるものだと思えない。
◆理由2:「既読」の機能が余計。本来メールは送られた側のタイミングで読み、返信できるのが利点。
◆理由3:手軽すぎる故に送る機会が多くなり、一つの「やりとり(≒言葉)」が軽くなる気がする。

繰り返しになるが完全に好みの問題。
好きなら使えば良いし、嫌いなら使わなければ良い。

自分には必要ないものだから止めた。
それで今、困っていることは全く無い。
他に連絡手段はいくらでもある。

* * * 

もともと家族間(夫婦間)で使うことが一番多かった。 
しかし余りに簡単にメッセージや写真をやりとりすることで、何かが忘れられていく気がした。
一ヶ月くらい前に家族間でのLINEは終了。
その後、アカウント・アプリも削除。

家族間でのメッセージをやりとり。
大体いくつかのパターンに限られる。
ウチはこんな感じだった。

・何時に帰る
・夕飯はこれです(写真付き)
・暇つぶし(たまに画像あり) 

今夜いるのか、いないのか。
そんなのは事前にノートやカレンダーに記しておけば良い。
ちゃんと伝えておくことは気遣いでもある。
急な予定は電話か通常のメールで事足りる。

ご飯だって本当は家に帰れば分かること。
事前に写真で送ることで、見た時のワクワク感が損なわれる。
「今日はハンバーグだ~!」と言った小さな感動がなくなってしまう。

ささいなできごと、ちょっとした事件。
すぐに伝えたいときもある。
しかしそれも顔を合わせて話すほうが良い。
伝えたい欲求はLINEでもメールでも送ることである程度解消される。
つまり、スマートフォンで送ることで家族の会話が減る(と感じた)。

* * * 

LINEを家族間で使っていて「忘れられて」いったもの。

パートナーへの気遣い、小さな感動、話したい気持ち。

LINEをやめて良かったと思う。

会話が増えた。
「これ話そう」をとっておきたくなった。
携帯を介して不満を伝えることがなくなった。
うまく撮れた写真を直接見せるようになった(子どもみたいだが)。
お互いのスケジュールをきちんと把握するようになった。

本当に大切な人との間でLINEは要らない。

便利さとは他の何かを失うこと。
毎度のことだが、そう考える。