「完成しましたよ~」 

夏見台の喫茶いずみのマスター、伊藤さんからご連絡があった。

何が完成したかと言えば、4月のイベントで使うコーヒー。
特別にブレンドして頂いたもの。

「カレー珈琲」は僕が勝手に付けた名前。
「カレーに一番合うものを」というコンセプトで作ってくださったコーヒー。 
(カレーの味や香りがするわけでは無い)

さっそく試飲に伺った。

* * * 

「信作さん、いらっしゃ~い!」 

変わらず伊藤さんが迎えてくださった。
店内には常連のお客さまがいらっしゃり、何やら楽しそうにお話している。
ここはいつ行ってもお客さまが楽しそう。
この日の伊藤さんは「笑い過ぎて具合が悪く」なってしまったそうだ。

さっそく出来たばかりのカレー珈琲が出てくる。

特別ブレンド

こちらが「かなり良いっす」というカレー珈琲。
3種類の産地の豆が、秘密の配合でブレンドされている。

全く同じ豆・水の量で、違う淹れ方で2杯ご馳走くださった。

珈琲を淹れるマスター

コーヒーを淹れているところ。
真剣な眼差しに、言葉をかけるのがためらわれる瞬間。
音楽と、マスターの呼吸だけがそこにある。

1杯目

スタンダードに淹れられた一杯目。
濃い・苦味が強い、としか表現できない自分のボキャブラリー不足が悲しい。
「冷めてくると音楽的な何かが漂ってくる」そうだが、僕はそれを感じられるレベルには程遠い。

スパイシーなものを食べたあと、砂糖を入れて飲むことを想定されて作られた珈琲。
砂糖を入れても味がボヤけない。
「辛いものの後には甘いものが美味しい」のは、インドでチャイが出てくることでも証明済み。 
エビチリの後に杏仁豆腐。ペペロンチーノの後にはジェラート。世界のスタンダード。

 
2杯目

「ぎちぎちに」淹れられた二杯目。
さらに味が強く出ている。
うーん…旨い。

* * * 

チェーン店では(基本的には)既にあるものが売られている。
伊藤さんはイベントのコンセプトに合わせてイメージを膨らませ、ゼロから新しいものを作った。
相当の知識と経験、そして情熱が無ければできないことだと思う。
個人店ならではの取り組み。

この日も結婚30年記念日の特別ブレンドを取りに来たお客さまがいらした。
世界に一つの自分だけの珈琲。
お父さん、粋な贈りものだなと。

今日のカレー珈琲。
スパイシーな料理とコーヒーの両方が好きな人にぴったり。
気になった方、お店で訊いてみてください。

※この珈琲が登場するイベントに関しては近日中にお知らせします。