サプリメント。
ドラッグストアやコンビニにたくさん並んでいる。
誰でも気軽に買える。
ビタミンやカルシウムにはじまり、ダイエット系、美容系と種類は数え切れない。
僕も高校で部活をやっていた時は粉末のプロテインを飲んでいた(なんとなく)。
「マルチビタミン」の錠剤を毎朝飲んでいた時期もあった。
でも。
今はサプリメントの類は全く摂っていない。
摂ろうとも全く思わない。
サプリメントは悪いものでは無いと思う。
否定するわけでは決してない。
自分には必要がないだけ。
そう考える理由を少しだけ書きたい。
* * *
人の体は食べたものから作られる。
人の体は食べたものからしか作られない。
育ち盛り、成長期の子どもだけではない。
大人になっても体は日々作られる。
爪も髪も毎日伸びる。
垢は古くなった細胞がはがれおちたもの。
困ったことに、脂肪は歳とともに蓄えられ、プヨプヨのお腹を形作る。
言わずもがな、自動車のガソリンと一緒で食物は体を動かすエネルギーになる。
サプリメントは工場で人工的に作られた化学物質だと思う。
化学物質というと仰々しいが、もちろん売られているのは安全性テストをクリアしたものだ。
工場で作られたものが嫌だと言っては何にも食べられなくなる。
ただ、サプリメントから体が作られると考えると、ちょっとなーと思う。
自分がビタミン剤を摂っていた時の感覚を思い返す。
「これを飲むと健康でいられる」「体調がよい気がする」
この程度のもの。
逆に飲み忘れると体調が優れなくなるような気もしたから、多少の(精神的な)依存性があると言える。
しかし飲まなくなった以降も体調は全く変わらなかった。
サプリメントを摂らなかった翌日より、寝不足や二日酔いの時の方が体調は悪い。
ビタミン剤を飲んでいてもタバコを吸っていたら意味が無い。
大人になったら体に吸収されなくなるカルシウムの錠剤を飲むより、運動を。
サプリメントよりも生活習慣の方がよっぽど大事だ。
「食べたものから体が作られる」という話に戻る。
やっぱり「何から作られているか分かるもの」をなるべく頂きたい。
保存料や添加物を気にし始めればキリがないが、元ある形により近い素材の方が安心。
「一日に必要な栄養素」という言葉を目にすることがある。
全ての栄養素を毎日100%以上摂らないと健康でいられないのか、と不思議に思う。
最近気づいたのは「食事の彩りが良いとバランスもよくなるのではないか」ということ。
食材の色には意味がある(着色料は除く)。
多くの場合、色は栄養素を表す。
だから彩りが良い食事というのは栄養素のバランスがとれているはず。
色々な種類の食材を使わないと彩りは良くならないのだから、必然的にそうなる。
赤・黄・緑・白・黒・茶…。
米、野菜、肉、魚、豆、卵の色。
自然の色。
彩りのよい食事づくりを心がけたい。
見た目にも楽しい。
毎日は大変だから、時間があるときだけでも。
* * *
これはあくまで僕の考え。
科学的な根拠は無い。
また、サプリメントを否定するものでもない。
一日三食。
一生、食べたものから体が作られていく。
それだけは忘れないようにしたい。
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