少し前に「船橋一うまい麻婆豆腐」の店として ご紹介した三国Ryuさん。
麻婆豆腐も旨いのだけれど、もう一つの看板メニューは「火鍋」。
「え?今日火鍋食べないの?」
前回、お店の劉さんに言われたこの言葉が胸に引っかかっていた。
やはり辛いものは余り得意じゃない。
それでも食べてみたかった、Ryuさんの火鍋。
* * *
金曜の夜。
三国Ryuさんへ、再び。
10月ともなれば夜風が冷たい。
久しぶりに革ジャンを羽織った。
そう言えば。
火鍋を最後に食べたのは去年の8月。
一年以上も経つ。
この時は別のお店だった。
Ryuさんの火鍋は初めて。
「オォー!安藤さん!」
お店に入ると劉さんが迎えてくださった。
午後八時という中途半端な時間。
ちょうどピークタイムの谷間で、 他には誰もいない。
四人での予約。
僕は一番乗り。
ビールを飲みながら待つことにした。
店内には前回と同じく、小田和正が流れていた。

早々に鍋に火を入れる劉さん。
カウンターで立ち呑みしながら、アレコレお話を伺う。
こんな時間が好きだ。
アルバイトの女性はシラトさんと仰るそう。
ほどなくして、待ち合わせのもう二人がやって来た。
鍋もいい具合に煮立っている。

赤い方のスープ。
見ただけで舌がヒリヒリしてくる。
「あまり辛くなくしといたヨ」
辛いものが苦手な自分へのお気遣い、感謝。
苦手なら行くなと言われても仕方ない。
でも、どうしても食べたかった。

白い方のスープ。
鶏ガラベースだそう。
ナツメの実の赤、クコの実のオレンジ、ネギの緑。
彩りが美しい。
みんな揃って空腹。
早々に具材を注文。

まずはオススメ盛り合わせ。

「ワタシ、入れてあげる。」
劉さん直々に具材を鍋に入れてくださった。
順番が大事だそう。
赤いスープ。白いスープ。
どちらも美味しい。
体がポカポカあたたかくなってくる。
辛いのに、止まらない。
旨い。
真露のボトルを頼みつつ頂く。
あっという間に鍋は空。追加オーダー。

生ラム。羊の肉。
確かに生肉なのだが、なぜ「生」と付けたかが不思議。
臭みがなく赤いスープによく合う。
脂肪の燃焼を助ける効果もあるそう。

一番食べたかった「スーパー春雨」。
ぶっとく、きしめんのよう。

太い春雨にスープがよ~くしみて絶品。
モチモチした食感がクセになる。
「ちょっとコレ付けてみて。」
劉さんがおもむろにエプロンを取り出した。
「水持って。写真撮るから。」

「新しいバイトさんだネ」
楽しそうな劉さん。
エプロンを付けた本人も気に入ったらしく、最後までそのままの格好だった。
お腹もだいぶ膨れてきた頃。
今日のメンバーの最後の一人がいらした。
相当の火鍋レベル。
何をどちらのスープに入れれば良いか、テキパキ教えてくださった。

野菜盛り合わせ。
右の「つるむらさき」。炒めては勿論、 鍋に入れてもイケる。
辛い。旨い。満腹。
この日のメンバーは全員が1982年生まれと83年生まれ。
皆ほぼ同い歳。
楽しくて飲み過ぎた。
途中で眠りこけてしまった。
* * *
個人店は「人」だと思う。
美味しいものが食べたいという以上に、「この人に会いたい」と思ってそのお店に行く。
好きな人が作るものは旨い。
劉さんとはまだ数回しか会っていない。
それでも素朴なお人柄に惹かれるものがある。
三国Ryuさん。
火鍋や麻婆豆腐をはじめとした本場四川料理、ぜひ。

ごちそうさまでした。
また行きます。
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