船橋には美容の専門学校がある。

ユニバーサル・ビューティカレッジさん(以下「ユニビ」)。 

美容(髪)・メイク・ネイル・エステなどを学び、美容の専門家を目指す学校。

このユニビの学園祭、「ユニビ・ヘアショー」 が開かれるとのことで、ご連絡をいただいた。

毎日のように仕事でユニビの前を通る。
お洒落な学生さんたちの姿をよく見かける。
学校そばのファミマでは、楽しそうにお菓子を選ぶ女子学生さんに出会う。

* * *

直前まで迷っていた。

ユニビ・ヘアショーにお邪魔して良いものか。 

美容に関して何も知らない自分が行っては失礼なのではないか、と。

悶々としていた。


ヘアショー当日の朝。
僕はいつもの美容室へ髪を切りに行った。

そのときにヘアショーの話をした。

すると。
お店のスタッフさんの一人がユニビ出身であることが分かった。

「よければ行ってみてください」

そのスタッフさんが言った。

これも何かの縁だ。
ヘアショーへ急ぐことにした。

* * * 

※学校の先生にご許可をいただき、写真の撮影・掲載をしております。

会場は船橋市民文化ホール。

たくさんの人が詰めかけていた。
生徒さんのご両親、高校生。

ユニビ・ヘアショー2013①

入口で迎えてくれた、一年生の作品。

ホールへ入っても何が始まるか分からなかった。
初めはそれが恐縮だったが、ドキドキ感を楽しみながら待つことにした。 


音楽とともにヘアショーがスタート。

「ニュールック」「自然」「おもちゃ」「ゾンビ」「ドラキュラ」。
5つのテーマによる手づくりのショー。

ヘアメイクはもちろん、演出もモデルも全て学生さんたちによるもの。 

専門的なことは分からない。
それでも生徒さんたちの真剣な眼差し、楽しそうな表情、少しれた笑顔はよく伝わってきた。

ユニビ・ヘアショー2013②

60年代風。

ユニビ・ヘアショー2013④
 
ポップな色使い。

ユニビ・ヘアショー2013⑥
 
テーマは自然。

ユニビ・ヘアショー2013⑦
 
会場へアメを投げるパフォーマンス。

ユニビ・ヘアショー2013⑧

目にも止まらぬ速さでメイクする生徒さん。 
早送りの映像を見ているようだった。

ユニビ・ヘアショー2013⑨

こちらは「おもちゃ」。

ユニビ・ヘアショー2013⑪

ホラー映画のような場面も。

ユニビ・ヘアショー2013⑫

最後まで目が離せなかった。
すごくワクワクした。


観客には高校生も多かった。 
きっと先輩たちの一所懸命な姿に、夢や未来を見たのだと思う。

ユニビ・ヘアショー2013⑬

フィナーレ。
感謝の挨拶をされる代表の学生さん、涙で思わず言葉が詰まる。

「がんばれー!」

後ろから応援する学生さんたち。


涙がでるほど一心に何かに打ち込んだことが最近あっただろうか。
最後にただ一つのことに我を忘れて取り組んだのは、いつだったろうか。

もしかすると、自分はどこかで妥協しているのかもしれない。
気づかないうちに。


大切なことを思い出させてくれた気がする。


ユニビ・ヘアショー。

行ってよかった。


次に仕事の合間にユニビの生徒さんを見かけたとき。
彼らに対する自分の見方が少し変わっているかもしれない。