9月5日の朝5時前。

カーテンの隙間から外を見ると、真っ暗だった。

ずいぶん日の出が遅くなったなぁ。 
それにしても暗すぎる。

窓から身を乗り出して天を仰ぐと、不思議な雲が浮かんでいた。

たまらない光景。 

走る前に、空を眺めに行こう。

* * * 

家の周りは高いマンションや大きなスーパーが多い。
風景が遮られて、近くに空を見通せる場所が無い。

丘の上まで歩いて行った。
正確に言うと、小走りで。
朝焼けはすぐに消えてしまう。


夏見の丘の上。

東の空、日が昇ってくるあたり。

虹色の東の空

見たことのない空が広がっていた。
赤、ピンク、黄色、緑、青。
様々な色が一枚に。
幻想的な虹色の朝焼け。


言葉が出なかった。


これだけでも満足だけど、
反対側-西にも素晴らしい空があった。

西の空①

人の足あとみたいな雲。
黄色、というよりも金色に近い。

日の出の時間、太陽と逆方向の雲がピンク色に染まることはある。
しかしこの色はなかなかお目にかかれない。

西の空②

同じ雲。
少し時間が経つと炎のような感じに。

西の空③

その下にも、こんな不思議な雲があった。


こちらは海の方向にあたる南の空。

南の空
 
これまた渋い。


東、西、南。 
色々な表情の空を拝むことができた。

大気が不安定だからこそ見られる空。

この後すぐに雷が鳴り、激しい雨。
あっという間に朝の空は消えていった。

夕焼け

こんな鮮やかな夕焼けも美しい。 

それでも朝の空の不思議な感じは朝にしか無い。 


いいものが見れた。


いつも違う。二つとして同じものは無い。
だから空の写真は撮り飽きない。