民間図書館のボランティアインタビューのため、船橋駅前図書館へ。

ここは京成とJRの乗り換え通路。
帰宅ラッシュでごった返すFACEビルの中の図書館。

カウンターで待っていたのは二人の女子高生。

ボランティアさん①

(撮影・掲載のご許可をいただいています)

高校2年のお二人。
30歳の僕とは倍の歳の差。

…さておき。

インタビュー。

* * *

「安藤信作と申します。図書館の新聞作ってます。」

少しドキドキしながら名乗る。

「どちらの学校に通われているか、教えていただけますか?」


訊いてみて驚き。


「薬園台高校です♪」


船橋市立薬園台高校
通称「薬高(やっこう)」。

何を隠そう、僕の母校。


「こ…後輩なんだねっ!」


やや取り乱し気味に話を続ける。

驚いた。そして嬉しい。

まさか。
たまたま会った高校生が母校の後輩で、
(ささやかながら)応援している民間図書館のボランティアをしてくれている。
これだから地元は面白い。

不思議なご縁に感謝しながら、インタビューを続けた。

* * * 

僕が高校のときは、ボランティアの「ボ」の字もアタマになかった。
ただ、部活だけだった。
朝から晩まで走り、終われば部活の仲間と(健全に)遊んでいた。
帰ったら寝るだけだった。

どうして高校生でボランティアをしようと思ったのか?

ここが一番気になった。

「何かボランティアをやりたかったんです。」 

二人は口を揃えた。

 「なぜ」ではなく、「何か」なのだ。

ボランティア が特別なものではなく、
「一つの選択肢」として認識されている印象を受けた。

よく本などでは“最近の若者は貢献意識が強い”と言われる。 
しかしそのような感じではなかった。
「何かやりたい」と思ったその時、思い浮かんだのがボランティアだったという話。

情熱の向かう先の一つに、ボランティアという選択肢がある。

当時の僕には無かった。
出発点が違う。
わずか15年の差に、根本的な意識の違いがあった。

ただ「やりたいからやる」。
純粋な想いが言の端に見えた。

* * * 

 図書館の窓口から、いそいそと歩くひとたちを眺めながら二人。

「この図書館のことをもっと知ってほしいですよね。」
「利用者さんが“ありがとう”と言ってくれたのが嬉しいんです。」

緊張気味に、でも楽しそうに語る彼女たち。
何か忘れていたものを思い出させてくれた気がする。 

民間図書館

高校生から定年を迎えられた方まで、
たくさんのボランティアさんの気持ちで成り立っている。

こうしていろいろなひとのお話を伺えるのは、僕の幸せ。


彼女たちは図書館ブログ

“今日は初めて新聞の取材を受けました♡完成が楽しみです♪”

と、書いてくれた。
これもまた、僕の幸せ。


この日。
テンション上がり。 

ボランティアさん②
 
いっしょに写真を撮ってもらった。
教師と生徒に見えなくも無い。

決めた。

今日のインタビューの載った新聞が完成したら、母校にこの手で渡しに行こう。