近所の子どもに描いてプレゼントした絵本。

自作の絵本

『◯◯ちゃんときいろいまじょのくりすます』

イベントに参加してくれた女の子(プレゼントした子)を主人公にした、
世界に1冊だけの絵本。
 
ストーリーはすごく単純。

いい魔女に魔法のクッキーをもらった女の子。
食べてみると歌がすごく上手になったという話。

ヒネリも無く、ましてや僕には絵心も無い。
コピー用紙を折って作った、本とも言えない本。
それでも女の子がちょっとでも喜んでくれたらいいなと想って描いた。

それが昨年末、クリスマスの話。

* * *

最近になって、嬉しいことを聴いた。

その女の子。
毎晩、絵本を読んでくれているらしい。
読み返してクリスマスのあの日を思い出してくれているんだ。

布団の中で読んでいる姿を想像して、
ふわふわと幸せな気持ちになった。


思うに。

物の数じゃない。

目の前の一人が喜んでくれるか。
このひとの心が動くかどうか。

大切なこと。

「多ければいい」という風潮が(一部)ある時代。
確かに数も大事だ。
しかしどれだけ多くの人の目に触れたとしても、心が動かなければ意味が無い。
ただ無為に流れていくだけ。

木を見て森を見ずと言うが、
「森を見て木を見ず」にもならないようにしたい。



理屈ではなく。

ただ、何度も読んでくれているのが嬉しかった。 
書き手冥利に尽きる。

絵本を描いたのは僕ではなく「黄色い魔女」だと女の子は思っているそうだが、
そんなのはどうでもいい。
夢は壊しちゃいけない。

調子に乗って、また続編を描こうかな…なんて思っている。

『◯◯ちゃんとパパの…』

ワクワクしながらストーリーを練っている。

いつかイラストレーターさんと一緒にちゃんとした絵本を作りたい。