こんなに小さかった弟が

 弟と私
(右が弟で左が私)

一年前のある日。

入籍

実家に戻って来て、しれっと入籍届を書いていた。

いかにも朴訥な彼らしい。
仕事の手をとめ、幸せいっぱいの二人をしばし眺めていた。

つい最近、彼らは結婚式をあげた。
なんだか懐かしくて、弟との思い出を綴りたくなった。

● ○ ●

幼い頃、目を話すとすぐに素っ裸で家を抜け出していた弟。
ご近所さんに手を引かれて連れて帰ってきてもらったことは数え切れない。
 
やっぱり一番の遊び相手だった。
自転車を買ってもらえなかった小学生時代は
二人で団地を駆けまわり、畑を荒らした。

そばのジャスコのおもちゃ売り場にもよく行った。
二人でお金を出し合ってゲームを買った。
早く寝ろと親にどんなに怒られても、
枕をはさんだポケモンの通信対戦でいくつもの夜を明かした。


勉強はちょっと苦手だった弟。
細かい絵が上手かった。
手先も抜群に器用だった。
プラモデルもすべて自分で塗装し、カスタマイズもお手のもの。
4歳年上の私よりずっと完成度が高かった。
ミニ四駆も完敗だった。

そんな職人肌の弟。
ものづくりの仕事に就くと思っていた。

ところが本人は
ずっと警察官になりたかったらしい。

夢を抱き続け、実現させた。 
今は千葉の交番で働いている。
実家に戻って来ると、よく「こち亀」をテレビで観ている。
(研究熱心なのか、ただのアニメ好きか。) 

警察官になってから、急に体が逞しくなった。
私が負けたことのない喧嘩(そりゃそうだ)、
もうしないようにしよう(笑)


弟のいいなと思うところは、地元の友人をずっと大切にしているところ。
実家に帰ってくると、必ずたくさんの友人と会う。
幼稚園、小学校から一緒だった仲間たち。
高校で船橋を離れ、26歳まで東京で過ごした私にないもの。
この歳になってかけがえの無いものだと気づいたもの。
地元の仲間。
彼はそれを知っていた。

奥さんも小学校からいっしょだったひと。
以来ひとすじ。
仲間と奥さん、ずっと大切にね。
おめでとう。

● ○ ● 

入籍から一年ちょい。
2012年11月。
 
グアムでの結婚式。
きっと、奥さんの夢を叶えてあげたんだと思う。

グアム挙式

一番嬉しかったのはやはり母。

仕事ばかりで旅行らしい旅行に15年以上行けてなかった母。
弟から母への思い出の贈りもの。

グアムにて母

家に帰ってきてから、2時間もみやげ話を聞いたよ。
よっぽど楽しかったみたいだ。

一緒に働いている兄ができていない、母親孝行。 

大我、ありがとう。 

式に行ってあげられなくて、ごめん。

4人兄弟

四人の兄弟。

まだ一度もしたことのない弟との二人飲み。
こんど行こう。



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