知らないところで誰かがブログを読んでくれている。

書くにあたり、こんなに嬉しいことはない。
読む人がいるから、書き続けられる。

好きな「書く」ことで何かを感じてもらえる喜び。
噛み締めながらキーボードに向かう。

小出広子さんと長谷川智昭さん-001
(前記事とは写真の雰囲気を変えてみました) 

昨日、世界でただひとつの『自分史』の作り手としてご紹介したofiice SAYAのお二人。
ブログはじめWebメディアについても興味深いご意見がたくさん。
ベテランライターの小出さん・元編集長の長谷川さんと話して学び考えたメディア論。
ブログとSNSについて。

* * *
 
●SNSの3つの強み 

TwitterやFacebookをはじめとするSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)。
ブログがここに含まれることもあるが、今日は便宜的にわける。
便利で、使っているひとには「なくてはならない」SNSの3つの強み。

①瞬間最大風速

写真1枚と補足の文言。
リンク1つと短い文章。

この「軽さ」と②の拡散力が相まって、
一時的な盛り上がり(=瞬間最大風速)を作り出す。
速く、強力。
「ぶわっ」という盛り上がり方。

②拡散力

ボタンひとつで手軽に情報を広められる。
拡散スピードが圧倒的に速い。

③機動力

他メディアと組み合わせやすい。
相乗効果を生み出す。 


しかし、SNSは万能ではない。
ましてや魔法の杖でもない。 

すぐに流れてしまう。
蓄積がききにくい。
発信の重要性にばらつきが出やすい(どうでもいい、とは決して言わない。)
なによりも、ユーザー以外は見ることができない。 

だから-

本当に「何かを伝えたい」のであれば、ブログも書いたほうがいい。 

これが持論。 

SNSも組み合わせるのがいい。 
ただ、SNSはあくまで「道具」だと思う。
そもそも「メディア」時代が「媒体」であり、何かを介するもの。 
もちろんコミュニケーションの「ツール」であることに疑いはない。


●ブログのよさ 

”SNSをはじめてブログを書かなくなった”

数年前によく聞いたご意見。
全く別物-という考えに、私は今も変わりがない。

瞬間的に一定の範囲(コミュニティ)内で盛り上がりたいならSNSで十分。 
写真1枚と1行の文言でいい。

一方でブログは蓄積(ストック)がきく。
検索にもかかりやすい。
あとから関連リンクとして利用するにも便利。
さらにネット環境にあるひとならば誰でも見られる。

最も重要だと思うのは

何かを伝え、心を動かし、相手の行動につなげるためには
一定以上の長さの文章が必要。

だという点。
140字、420字+写真1枚では伝え切れないこともある。
瞬間的ではなく、じんわりした感動を与えるのはある程度の長さのある文章。

私がブログを書くときに意識するのは

一つの記事が小さな物語になること。

人や活動に焦点を絞り、言葉を紡いでいく。
だから長くなるけれど、なるべく読みやすく。
すっと頭の中に入って、 押し付けにないように気をつけながら。

読んだときに何かを感じてもらえる小さな物語。
情景が思い浮かぶ記事。
ストンと心に落ちるもの。
そんなブログであれば嬉しい^^

ofiice SAYAの長谷川さんが仰っていたこと。

”ブログは粘土板みたいなものなんだ。” 

一本筋の通ったブログがあって、
そこに人や関心がペタペタと貼りついていく。
興味があるひとがくっつく。 つながる。

ブログがそんな人をつなげる「粘土板」になれば素敵だなと^^

ブログを作るか迷っている方、
なかなか更新できていない方、
書くことのよさがちょっとでも伝われば嬉しいです。

難しいテーマでなくとも。
好きなものやいいと感じたものを、小さな小さな物語に。
それが楽しさ。

* * * 

書くことをめぐる熱い対談、第二弾。

何十年と本や執筆に関わってきた方のお話には
さすがに説得力・ハートがあるなと、しみじみ思うのでした。 


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