決して上手くはないが、書くのは好き。

鉛筆

いつも拙い文章を読んでくださり、ありがとうございます。
読み手への敬意を忘れたとき、書いたものはひとり歩きする。
それは自己満足の粋を出ず(それでもいいのだが)、伝わりにくい。

今日は「書く」ときに意識していることをまとめてみる。
ブログ、ビジネス文書やメール、手紙…全てに共通するように思う。

「うまく書く」という類の本は多い。
“なんとなくできそう”な気分になれる。
だが、テクニックばかりで姿勢や意識について触れたものは少ない。

スタイルはそれぞれ。唯一の正解はない。
個人が発信する機会がさらに増えていく今。
「書くひと」と一緒に考えたいテーマ。

* * *

1.読み手を意識する

「いいと思ってもらえるように」書くのはちょっと違う。
“こんな感じならいいでしょ?”という姿勢は相手に失礼。
すぐに分かる。

読み手は「わざわざ時間を使って」読んでくれている。
従って、一番大切なのは「スラスラ読んでもらえる」ことだと思う。

専門用語を多用しない(専門的な内容であれば別だが)。
格好つけて横文字を使わない。
句読点の位置。漢字か平仮名か。

大切なのは読み直す作業。
書き上がったあと、一度読み手の気持ちになって目を通してみる。
つっかえそうなところはないか。表現がくどくないか。

2.リズムを大切に 

音楽と同じように、ことばにもリズムがある。

詩や短歌に学ぶことも多い。 
五・七・五・七・七。
すっと入ってくるリズム。

書くリズム、各人まちまち。
個性でもある。
どれが一番というものはないし、常に五・七・五に揃えたり、韻を踏んだりもできない。
(むしろわざとらしくなる)

ただ、「読みやすいな」と感じる人がいる。
ちょっと真似してみる。
書き続けるうちに、自分のリズムがわかってくる。 
きっと私も誰かに影響を受けている。


3.自分の言葉で書く 

1でも述べたが、「かっこ良さそう」に書いたり、「いいと思ってもらえるように」まとめても
相手には伝わりにくい。 

引用を多用するのは学術的・専門的な文章だけでいい。
借りてきた言葉は人の心を動かさない(動かしにくい)。
 
人は書いた気になりやすい(反省)。 

目で見て
耳で聴き
肌で感じ
頭で考えたことを自分の言葉で書く。

上手い下手より、相手の心に届く文章を書きたい。


4.大げさにならないように 

自分にも言えること。
盛り上がってくると大げさになりやすい。
感動は伝えたいし、 わかって欲しいと願うもの。

しかし、ものごとや文章を「いい」と思うかは全て読み手が決める。
相手の受け取ったものが全て。
1割でも伝わればいいかなと思う。

「! 」や誇張表現の多用。
スタイルだし、自由。
私はなるべく「フラットな気持ち」で読んでほしいので、淡々と書くようにする。

いいかどうかは読み手が決める。

心したい。

 
5.書くのが好きであること 

得意ではないけれど、好きという感覚。
大切にしたい。


口下手だから、書く。

* * *

まとめてみると、意外に意識していることは少なかった(笑)

言葉の力。

どれだけデジタル技術が進歩しても、進歩していくからこそ、
「書くこと」はコミュニケーションインフラになっていく。

今日、どれだけの文字をタイプしただろうか? 
 
おもねることなく、素直な心で書いていきたい。


★書くことについて影響を受けている本

・『書いて生きていく プロ文章論』(上坂徹)
・『街場の文体論』(内田樹)



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